2010.08.07 借りぐらしのアリエッティ

現代美術館の展示が面白かったので
「借りぐらしのアリエッティ」を映画館で見てきました。
(以下はストーリにふれます。)
原作とは違った感じの話でした。
いっそ原作を「借りた」、別のストーリーであると
明言してしまってもよかったような気がします。
原作では、病気の療養で田舎の屋敷にあずけられる男の子のほかに
もう一人寝たきりのおばさんがいます。
アリエッティのお父さんは、このおばさんの話相手でもあります。
そしてアリエッティの方は男の子と仲良しになります。
美術展のサブタイトのとおり
「虚構(ファンタジー)と現実(リアリティ)の融合」が
原作の「床下の小人たち」の面白さです。
人はファンタジーとどうかかわるのか。
一方映画のアリエッティはもっと具体的に「命」を意味しているようで
共存の難しさに仲をさかれるロミオとジュリエットみたいです。
透明感のある音楽が、切ない。
それこそロミオとジュリエットさながらに窓辺で話しをする二人。
小さなアリエッティの影が
葉っぱのむこうにちらちら映っているシーンがきれいでした。
さびしかったのは男の子のまわりに
「千と千尋の神隠し」のような
「癖はあるけど味がある大人」が一人もいないということでした。
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