2010.07.04 じつは、わたくしこういうものです

じつは、わたくしこういうものです じつは、わたくしこういうものです
(平凡社 2002/02)
クラフト・エヴィング商會
ねにもつタイプの表紙絵と挿絵で気になっていた、
クラフト・エヴィング商會の本をついに手にいれました。
月刊太陽に連載されたインタビュー記事を本にしたもの。
18人のプロフェッショナル。
ただし、彼らの職業はすべて「架空」のものです。
ついこの間「こどものためのお酒入門」で
現実に働いている人へのインタビュー記事に感動していたこともあって、
「何、このオフザケ!」と、数ページ読んだ時点で軽く腹を立てました。
ところどころに散りばめられる(笑)なんてのも
あまり好きになれない。
こんな高い本を買ったのは不覚であった・・。
だが、待てよ。その時、「水曜どうでしょう」の大泉洋の「ホラ話」を思い出したのです。
大物作家、大物俳優、大物探検家として、延々でたらめを語る大泉洋に
鈴井貴之が笑いをかみ殺しながら
「それで、どうされたんですか?」なんて聞いているシーン。
そうか、大泉洋風に変換して読もう。
と、読みなおしはじめたら・・なんだか面白い。
オムニバスの芝居のようです。
月光密売人、沈黙先生、選択士、
地歴測量士、バリトン・カフェ、ひらめきランプ交換人、コルク・レスキュー隊。
中でも地歴測量士は資格が取りたいと真剣に思いました。
カフェめぐりと芝居をこよなく愛する友にお勧めしたい一冊。
バリトン・カフェに行って「バリトン化されたコーヒー」
の味わいなど、確かめてきて欲しいです。
関連記事 in my blog: ねにもつタイプ こどものためのお酒入門
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