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空飛ぶ色いろnatsuno07

ようこそ! 
本に関すること、日々のこと、いろいろです。
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author: natsuno07 ♀
絵を見ることが好き。 読書が好き。文鳥が好き。
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2019.11.27  ぎん色いろ色ー日のあたる本棚 


IMG_1907.jpg
(natsuno88の本棚に飛び乗った、うちの文鳥)

母の本箱の整理もいいけど、自分のとこも片付けないと
と、はじめたとたんにゲンナリして
そのわりに、「これは捨てられない」
「とても大事な思い出がある」
なんていちいち思うので全然片付きません。

体力も落ちて、目も悪くなって、日常的な掃除さえも
やっとこさっとこというほど歳を取ったとき
こうした「物」はけっきょく邪魔だなとわかってはいるのです。
老後はそれこそ「陽のさす部屋」で
暑すぎも寒すぎもしない
そんな場所で清潔に過ごすことができるのが
一番なのではないか。

そういえば母の荷物を整理している時、
ダブって買ってある本が出てくるわ出てくるわ
愕然としました。
集英社新書の「人はなぜ逃げおくれるのか」もその1つでした。
母のダブり買いは本に限りませんでしたが、本は日用品のように
複数あってもいいというものではないので
もったいないの極みです。
物が片付いていないから、どこに何があるかわからなくなり
またダブり買いをするという悪循環。

そんなふうであった母が
「人はなぜ逃げおくれるのか」という本を
二度も買っているというのがなんだかショックでした。
心の中にあった漠然とした不安は
たぶんこの本では解決しなかったでしょう。

母の本棚にある本を読んだところで、
母が何を考えていたかはわかりません。
けっきょくそこに書かれているものを通して
自分は自分に向き合うよりない。
「陽のさす部屋」」という小説は
母がどう読んだのかではなくて
今の自分にとってどういう小説であるのか、
読書というのはそういうことだと
改めて思うのでした。

関連記事 in my blog: ぎん色いろ色ー本棚大好き,  陽のさす部屋


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2019.11.22  人はなぜ逃げおくれるのか 


IMG_1718.jpg
人はなぜ逃げおくれるのか
(2004/1/21 集英社新書)
広瀬 弘忠

「ひとはなぜ逃げおくれるのか」
生き残るために!
タイトルや帯につられて
切羽詰まったキモチで読み始めても
すぐには答えはみつかりません。
「災害心理学概論本」という感じの本です。
でもそうなんだなという心構えでじっくり読むと
とても面白いです。

Evacuate now! Get out of here!
叫び声とともにパニックに陥る群衆、
ハリウッド映画にありがちな
そういうシーンはあんがい起きにくく
むしろ平常であろう、平常であろうとすることで
逃げ遅れてしまうということもあるそうです。
同時多発テロの時に起こった「逃げ遅れ」の例は
実にはっとさせられることでした。
自分の職場でも割と大きな地震が来たなとか
外で警報のアナウンスが聞こえているぞ
という状態でも
変わらず仕事を続けている人が多いのです。
そんなことで慌てるのはプロっぽっくない
と恰好つけているのか、
仕事に集中しすぎているのか
いずれにしても、避難訓練をいくらしても
それだと逃げ遅れます。
そういう時に必ずスマホをチェックしたり
何が起きているのか確認しようとするタイプの人
というのは必要な存在だなと思うのでした。

慌てないのも問題ですが、
慌てすぎるのはもっと問題。
そんなパニックを警戒するあまり、
正しく避難誘導ができない
これはけっこう深刻な問題です。
ことに何か普段と違ったことが起きると
すぐに人が大渋滞してしまう都会では
これが二次的災害を招きかねません。

実際に災害に遭遇してしまったら、
つまるところはケースバイケースで、
マニュアルなどはありません。
あるときは助けになったものが
あるときは障害になる。
『何をどう守るのか』の判断を瞬時にするのは
なかなか難しいことかと思います。
でもあきらかに防災上ダメという箇所は
真剣にチェックして、
改善しないとホントに心配です。

関連記事 in my blog: 三陸海岸 大津波


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2019.11.16  希望の国のエクソダス 


IMG_ (238)
希望の国のエクソダス
(2000/7/20 文藝春秋)
村上 龍

1998年から2000年にかけて文藝春秋に連載された小説です。
20年前にすでに「教育」と「経済」は危機感に満ちていたのかと
何をいまさらな遅れて来た読者でした。

村上龍の小説は、
画家のフランシス・ペーコンの絵のようだと思うのですが、
この小説はどちらかというと
リキテンシュタインです。
主人公の恋人由実の雰囲気のせいか。
吹き出しの中に
全部大文字で、EVACUATE IMMEDIATELYとあるような。
でも読み進むにつれて
小学生向け学習マンガのような感じもちらほら。
当時46歳の著者が日本の10代に向けて
「危機感」を持てという警鐘を鳴らしつつ
彼らの未来に「期待」を抱いてもいるからなのか。
ちょっと説教臭さと気弱さが感じられたりもしました。

この小説が出版された1年後、
ニューヨークでの同時多発テロがありました。
そしてその10年後には東日本大震災と
福島原発の事故が起きました。
その後も自然災害が続いています。
ネット犯罪の闇も底が深くなっています。
「この国には何でもある」という小説の中の
10代の少年のことばが空しく響く20年後です。

これはどうでもいいことなのですが、
この本は20年前に母が買ったものです。
書評にある本をすぐ買うというミーハーな母でしたが、
当時はとても話題になった本だったのだと思います。
まだもうちょっと母が元気だった頃
この本を本棚に見つけて借りてきたのですが、
通勤電車で読むには重い・・という理由で
ずっと読まずにいたものをようやく読みました。
「これ面白かった?」と聞いた記憶はあるのですが、
母が何と答えたのか覚えていません。

関連記事 in my blog: フランシス・ベーコン展


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2019.11.10  トロールの森 2019 


troll201903.jpg
(根っこのしゃっくり。/のぐち あやの)

今年も11月3日から23日の20日間
善福寺公園はトロールの森です。
お天気にめぐまれた週末に出掛けてきました。
硝子を使った「根っこのしゃっくり」は
とてもきれいな作品でした。

昨年はトロールの食卓を公園に出現させた
宮嵜浩のBOMGRAI WESTも小さな色ガラスの風鈴も。
(以下、小さな画像はクリックすると大きくなります)
troll201902.jpg

そして、公園の5か所にある小さな小さな舞台。
第二次谷杉(ミミトメ)の声の小さな舞台俳優も素敵でした。
そこに小さな劇場があるだけで、
公園の樹々がどよめいているようです。
わたしもまた小さな人であるなら
空の高さと奥行きを感じさせる、
最初の舞台を見てみたいと思うのでした。

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池を見下ろす高台にあるパーゴラ(日陰棚)は
毎年どんなかなと楽しみな場所ですが、
今年は海の家みたいな。
いつまでも夏のような暑さが続いていたから
そんな風に感じたのかもしれません。
三本木 歓/善福寺三門

troll201909.jpg troll201908.jpg

トロールの森は音楽やパフォーマンスも行われていますが
わたしは空間展示の作品がことに好きだなと思います。
そのほかにも、様々な作品がありました。
(トロールの森: http://www.trollsinthepark.com/art/ )

troll201910.jpg troll201907.jpg troll201906.jpg

関連記事 in my blog: トロールの森 2018

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