2018.04.24 長沢節 伝説のファッション・イラストレーター

長沢節 伝説のファッション・イラストレーター
(河出書房新社 2004/4/30)
内田 静枝編
積読になっていたこの本をひっぱり出してきたのは
「細雪」の末娘、妙子が周囲に反対されながら
洋裁で生きて行こうとしているのを読んでいて、
長沢節や朝ドラの「カーネーション」の糸ちゃん(小篠綾子)と
重なるような気がしたからでした。
1910年代生まれ、だいたい同世代の人たちです。
のちに糸ちゃんの娘たちが実現するファッションデザイナーへの
道のりは、まだまだ開かれていませんが、
あの時代、そこに「新しい夢」がうずうずしていたのだなと
なんだか思うのでした。
「細雪」の妙子はあれからどうなったのでしょう。
ちょうど去年の今頃、弥生美術館へ行って
長沢節のスタイル画を見ました。
その後、三宅菊子の本を読んだり
セツ・モード学園のあったところを通って
外から「ああここだったのか」と眺めてきたりしました。
閉校になった建物の周辺には
一時代が終わってしまった寂しさが漂っているような
そんな気がしましたが、
こうして本を開いてスタイル画を見ていると、
依然として生き生きとした風が吹いてくるような気がします。

(去年の6月に撮った写真、雨が降りそうでした)
関連記事 in my blog: セツ学校と不良少年少女たち, 文鳥スタイル, だから決めた
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