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空飛ぶ色いろnatsuno07

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author: natsuno07 ♀
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2018.03.30  いきものたちの音がきこえるーミロコマチコ展 


書影
(オンマウスで、入り口からこちらを見てる猫。)

世田谷文学館で開かれているミロコマチコ展
ずっと楽しみにしていましたが、なかなか時間ができなくて
ようやく行くことができました。
始まった頃はまだ寒かったのに、終わりに近くなって
文学館の近所の桜もはらはらと散り始めていました。
絵本の中の「てつぞう」が飛び出してきて
いそがしく、花びらを追っかけているような気がします。

これまでもこじんまりとした場所で個展を見ることがありましたが、
こんなにいっぺんに絵を見ることができるしあわせ。
猫をはじめ動物の絵が多いのかと思っていたら、
「空を吹く」というコーナーには
けっこうな数の鳥たちがいました。

羽の一枚一枚に世界が詰まっていて
わたしは息をのんでしまう
小さくて大きい世界がたくさんありすぎて


図録の中のことばです。
ほんとうに描かれている鳥たちには、
その鳥の世界があって大きいのです。
羽が夜空のような「よたか」や
羽が太陽みたいな「ミノキジ」
画面の四角の中にはいろうと
ちょっと無理な姿勢をしている鳥もいますが、
狭いところが大好きで、すぐもぐってくるうちの文鳥みたいです。

そしてたくさんの獣たち。目に威厳のある象、
降りしきる雪のなかでうずくまろうとするトナカイ
月明かりに青白い狼
その気配。

よおく考えれば、広い目で思えば
絵本の「ぼくのふとんはうみでできている」のように
人間も地球という場所で動物たちと一緒に寝ているのに
つい忘れるよねということを思い出しながら帰ってきました。


撮影OKエリアでみつけた鳥たち。(画像はクリックすると大きくなります。)
mirokomachiko2018033005.jpg mirokomachiko2018033003.jpg
mirokomachiko2018033004.jpg mirokomachiko2018033001.jpg

関連記事 in my blog: ぼくのふとんはうみでてきている, てつぞうはね

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2018.03.29  まじょのくに 


majonokuni201803.jpg
(まじょの後ろに乗って飛んでいくヒロミちゃんを見ているうちの文鳥)

まじょのくに (こどものとも2015年10月号)
(福音館書店 2015/10/1)
作・絵 油野 誠一

前作の「まじょのおとしもの」では
空を飛べる魔法の箒をたまたま拾ったヒロミちゃん、
こんどは、「魔女付の箒?」をみつけます。
なんと、ビルにぶつかって箒の柄が壊れてしまったとか。
魔女はけっこうおっちょこちょいです。

1998年6月号の「こどものとも」として出版された絵本で、
2015年10月に再版されました。
折り込みには1998年の「作者のことば」が再録されています。

「鳥は毎日こんな景色の上を飛びまわっているんだな」
と思うと、うらやましくなったりします。
鳥のように、空を自由に飛び回りたい願望は
夢の中にもたびたび現れます。


そんな飛ぶ夢を見るユノセイイチは、
「夢日記」を絵でつづっていたそうです。
それだからなのか、彼の絵本にはよく、
俯瞰した町が出てきます。
「まじょのくに」で、箒を乗り回していた
ヒロミちゃんでしたが、
まじょの食べ物は、限りなく鳥に近くて
そればかりはどうもヒロミちゃんとしては
エンジョイする気持ちにはなれず逃げ出すことに。

2015年にこの絵本が再版になっているのを
本屋さんでみつけたときは、うれしかったです。
うれしかったのにブログ記事にするのには
3年もたってしまいました。
そうこうするうちに、その本屋さんは閉店してしまいました。
「ああ、あの本屋さん無くなっちゃったなあ」と思うとき、
「ああ、この箒もう飛ばないのかなあ」と思ってるヒロミちゃんみたいに
なんとなくあきらめきれないのです。

関連記事 in my blog: まじょのおとしもの,  おんどりのねがい

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2018.03.28  Endless Shock 2018 


Endless Shock2018
(オンマウスで、帝劇前の様子。)

今読んでいる「細雪」の中に、ちらっと帝劇が出てきました。
お隣の外国人が帰国していく直前、
一緒に大急ぎで東京見物をする場面です。
註がついていて、
「パリのオペラ座に模して建てられたわが国初の純洋風劇場」
とありました。
どうやら、「細雪」の頃帝劇は洋風建築だったらしいです。
あの時代の人が幽霊になって今の日比谷に現れたら、
気付かず通り過ぎてしまうかもしれません。
でも、そこに今も劇場があることに気づけば
ちょっと中に入って見たい気持ちになるのではないでしょうか。

さて、幽霊じゃないけれど、今年も帝劇で
Endless Shockを見ました。

2幕の場面転換の暗がりの中で
青い人魂がいくつも浮かび上がって踊るように見えるシーンがあります。
古い小劇場にいる幽霊たちの、
火のように熱くも、氷のように冷たくも見える影です。
その暗がりから、ライトをあびた主人公が登場して
「この世」でショーを行うのです。
実はこの流れは一幕の最初にも軽くあるのですが、
二幕ではそれがさらに美しくダイナミックになっています。
いつもこの場面を見ていると
松谷みよ子の「あの世からのことづて」を思い出すのです。

今年は、新しいキャストに代わって
場面場面が違った雰囲気になり、
新しい感動を受けて帰ってきました。

関連記事 in my blog: Endless Shock 2017, あの世からのことづて


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2018.03.20  若草物語 世界の名著13 


wakakusamonogatari201803.jpg
若草物語 世界の名著13
(ポプラ社 1968)
オルコット 作 野上 彰 訳
伊勢田邦彦 絵

今、「細雪」を読んでいるところですが、
オルコットの「若草物語」もまた四姉妹の物語です。
こどものころ、ポプラ社の「世界の名著」シリーズで読みました。

様々に印象的な場面がありますが、
末娘のエイミーが、学校で禁止されているライムを持っていたため
先生から手のひらを鞭で打たれるという話があります。
ライムはエイミーの通っている学校で大流行していたおやつでした。
子供の時はそうまでして食べたいライムとは
いったいどんな食べ物なのだろうかと、
そのことばかり気になっていましたが、
大人になってから読み返してみると、
母親であるマーチ夫人が体罰について
「もう学校にいかなくてもいい」というほど怒っていることに驚きました。
別にエイミーを甘やかしているわけではなくて、
人間が人間に鞭をふるうということへの憤りからです。
姉妹の父親は、南北戦争で奴隷解放を主張する北軍の牧師で、
マーチ夫人もまた夫と考えを同じくしていたのでしょう。
四姉妹のことGirlsと呼ばず、Womenと呼ぶ
たとえ子供であっても独立心と誇りを持って生きる、
そんな四姉妹の物語であったのかと改めて思いました。

挿絵は、江戸川乱歩の挿絵なども手掛けていたという
伊勢田邦彦によるものです。
長女のメグに、うちの文鳥がかぶっていますが。
ルノワールの絵を思わせるような異国の少女たち、
いそうでいない端正な顔立ち
昭和ならではの挿絵の中の登場人物たちです。

関連記事 in my blog: アルプスの少女 世界の名著 20, 不思議な偶然

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2018.03.18  モルグ街の怪事件 少年少女世界推理文学No.1 


morugugai20180302.jpg
(うちの文鳥がぞわっとしています)
モルグ街の怪事件
(あかね書房 1964)
エドガー・アラン・ポー 著 久米 元一 訳
林 宏樹 絵

子供の頃読んだ本の中で、なんといっても怖かったのが
「モルグ街の怪事件」でした。
あかね書房の少年少女世界推理文学全集のトップ作品。
表紙絵は陰惨で湿気を帯びた雰囲気です。
モルグ街のモルグは霊安室を意味すると知って
いっそう震え上がっていました。

読み返してみると、「こがね虫」、「モルグ街の怪事件」
そして、「ぬすまれた手紙」のような作品は、
固定観念や先入観でものをとらえがちな人間の
裏をかく「トリック」の物語です。
子供の頃は怯えきっていましたが、
大人になると、どこか「人を喰った」ほら話に感じられます。

それこそかつて持っていた「アルプスの少女」が
白っぽい本だったというだけで、勘違いしてしまうような、
たわいもないことから、とりかえしのつかないことまで
頭を固くしていると、危険ですよというワーニングのような。

それから「黒猫」他3編の小品も収録されています。
この4つの作品については、大人になって読んでも
あまり気分のいい話ではありません。
これはトリックというよりは、心の闇の物語だろうかと。

モルグ街
(目次のレイアウト、オンマウスで「黒猫」の挿絵。
話はグロイが、おしゃれな挿絵に見とれるのです。)

関連記事 in my blog: 学園の名探偵・スパイの秘密,  ツヨイ味方,  ABC怪事件


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2018.03.17  アルプスの少女 カラー版 世界の幼年文学 


ワッフル
(オンマウスで、ハイジが白パンをそっとポケットにしばせているシーン。)
カラー版 世界の幼年文学11 アルプスの少女
(偕成社 1971)
岸 なみ 文 中山 正美 絵

先日「フランダースの犬」の古い本を探しているとき、
偕成社が昭和40年代に出版している
カラー版、世界の幼年文学というシリーズに
「フランダースの犬」(昭和48年出版)をみつけました。
挿絵画家は、中山 正美。
そのつながりで検索していると、
同じシリーズの「アルプスの少女」の表紙
花を持つハイジの絵に見覚えがあったのです。
うちにあったのはこれではないか??

気になったので、古書をさがして開いてみると
やはり、この偕成社の本が思い出の本でした。
なるほど、読み聞かせしてもいいかなと思える
絵の多さ、そして文章も込み入ったところは省かれ
わかりやすく書かれています。
なによりも、ああこれだと思ったのは、
ハイジがパンをこっそり隠しているところと、
ピーターが車いすを蹴飛ばしている挿絵でした。
他にもアルプスを想像させるに十分な
美しい挿絵がたくさん載っています。

白っぽい本というところは一致していましたが、
なんともいいかげんな記憶ではありました。
ポプラ社の世界の名著は
小学校の図書館に必ず入っているようなシリーズでしたので、
見たことがあるのは間違いないのだろうと思います。
でも2年前に書いた「アルプスの少女」の本のことは思い違いでした。
事件の目撃証言などは絶対にできません。

あとになって思うと、前の記事に書いていた、
目次を見ると
「ハイジの修行と遍歴時代」
「ハイジの成熟と実践時代」
なんて、まるでナースの教科書のようです。

というところに違和感がなくはなかったのです。
なにゆえ母は子供にこんな文章の本を
読みきかせようとしたのか??
(そんなことはしていなかった)

たしかに絵のなつかしさは大きかったけれど、
ポプラ社の省略のない本で読み返したから
「アルプスの少女」を面白いと感じたような気もします。
絵の印象の大事さ、
多少難解でも原作どおりの文章であることの大切さ
どちらも捨てがたいのかもしれません。

というわけで、
なぜか「アルプスの少女」の古い本が2冊
本棚にならんでいます。


関連記事 in my blog: アルプスの少女 世界の名著 20,  「フランダースの犬」 古い本

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2018.03.16  メリー・ゴー・ラウンド 短編集「木馬の騎手 」より 


短編集「木馬の騎手」の中では、
「接吻」「初秋」「付添い」というような
色っぽさのある作品が好きでしたが、
やはりタイトルの「木馬の騎手」と直接的にイメージの重なる
「メリー・ゴー・ラウンド」が一番余韻を残す作品かと思います。

幼児の目はまるでビデオカメラのように無邪気に
心中を決意した父親の姿を映し出していきます。
妻の墓参りをして、遊園地の回転木馬で娘を楽しませ
海に身投げしようとして果たせず宿をとる男。

この作品も含め、短編集に登場するのは、
宿命だとか業だとかいうようなものから
抜け出せないニンゲンの子供たちです。
宮部みゆきの「悲嘆の門」も
やはりそういう「繰り返し」の中にある
人間の歴史が見えています。
どれだけ先に進んだつもりでも
また同じところに戻ってくる。
それが「木馬の騎手」の意味するところだとすると
とても絶望的な気がします。
でも最後の物語、「メリー・ゴー・ラウンド」には
回転木馬から逃げ出してきた木馬たちがいます。
木馬たちは今にも殺されかけている少女の目を醒まさせます。
その木馬たちは、「ユタとふしぎな仲間たち」の中で、
少年が出会う座敷童たちにも似ているような気がします。
木馬も座敷童も
人を勇気づける「物語のチカラ」の化身かもしれない
そんなことを思うのでした。

mokubanokishu20180300.jpg
(箱の裏と見返しにもいる、銀色の木馬)
木馬の騎手
(新潮社 1979/10/10)
三浦 哲郎 司修 装丁

関連記事 in my blog: 「ユタとふしぎな仲間たち」の表紙


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2018.03.14  木馬の騎手 


mokubanokishu201803.jpg
木馬の騎手
(新潮社 1979/10/10)
三浦 哲郎 司修 装丁

三浦哲郎の「木馬の騎手」を再読しました。
1978年5月から1979年4月まで新潮社の「波」に掲載された
子供が主人公の12の短編小説です。
短編集の並び順は「波」の掲載順ではないそうですが、
「波」をオンタイムで読んでいた人は、どの季節にこの短編を読んだのだろう
と好奇心にかられます。
老人ばかり出てくる「わくらば」と似たように
百物語のような恐ろしさがあります。
じめっとしていたり、ひんやりしていたり、得体が知れなかったり。

12の作品の登場人物と物語の季節を書き出してみました。
少女と少年の物語が半分ずつ、幼稚園児から小学校の6年生まで
多くは著者の故郷が舞台かと思われます。

1.接吻(少女 キワ 小学4年生 田植え休みの頃)
2.睡蓮(少年 悟 幼稚園 7月下旬・夏休みのはじまり、高原の別荘地)
3.厄落とし(少女 アヤ 小学生、学年不明 季節不明)
4.星夜(少年 麦太 小学5年生 10月下旬?・タクアン漬ける頃)
5.初秋(少女たち 姉中学3年生 妹小学6年生 名前不明 9月下旬頃?、別荘地)
6.ロボット(少年 作次 小学1年生 4月から7月下旬・1学期の終業式)
7.遠出(少女 郷子 小学2年生 10月上旬?寒くなりかけ、場所不明 都市部)
8.遊び(少年 六蔵 年齢不明、小学校就学前6歳くらいか? 3月頃)
9.出刃(少年 与五 小学5年生 8月 夏休み)
10.鳥寄せ(たぶん少女 名前不明 小学2年生から5年生くらいの期間の話)
11.付添い(少年 竹志 小学4年生 真冬)
12.メリー・ゴー・ラウンド(少女 チサ 保育園児 晩春)

鳥寄せは一人称の物語なので
少年と思う人もいるようですが、父の遺品の土産のがまぐちの色が
赤と青となっているので、女の子だろうかと思います。
(主人公には弟がいる)
短編集の出版された1978~79年頃のこどもだけでなく
1940年代から1960年頃のこどもも混ざっているようです。
こどもは大人の都合やら、事情やらと無関係には生きられない
その現実を描きながら愛情深い
それが三浦哲郎の小説らしさだと思います。

色を多く重ねて丁寧に描きだされている油絵作品を
12枚見るような、そんな感じがします。

関連記事 in my blog: わくらば, 気ままなる旅 装丁紀行,

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2018.03.13  悲嘆の門 


hitannomon201803.jpg
悲嘆の門 
(上中下 新潮文庫 2017/12/1)
宮部 みゆき

サイバーパトロールのアルバイトをする大学生と
初老の元刑事を軸に展開するサスペンスストーリーです。
「正義感」とは?
人間の「欲望」とは?
「非現実」の登場人物を絡めながら
物語は展開していきますが、
途中、なんだかよくわからなくなり
とりあえず読了したあとで、
もう一度「英雄の書」を読み返して
ようやく、なるほどと思ったりしました。

2015年に「悲嘆の門」が毎日新聞社から出版されたとき
インタビューで宮部みゆきは
「英雄の書」では書けなかった
「英雄」になってしまう側を書きました。

と言っています。
(毎日新聞Web: 著者インタビュー

「魔術はささやく」や「火車」もそうでしたが、
人を誘導し、だまし、方向性をもたせるという
「ストーリー」の危険な側面を、宮部みゆきはくりかえし描いています。
殺人犯に対抗するため(毒をもって制す的に)
ある「物語」を主人公が持ち出す
「模倣犯」という作品も似たテーマだと思います。

「連続殺人事件」
・・・かもしれないということに、増幅して煽られ
得体のしれない力と方向性を持った世の中(ネット世界)
そこに、正義感を持った青年が向き合う葛藤
ヒーローとしての高揚感と残虐なリンチというメビウスの輪。
抜け出せない悲劇の中で
いったい何が人を救うのか。

文庫本の上中下を三冊横に並べてみて
表紙絵がつながることに気づきました。
「英雄の書」と同じく、
宮部みゆきの文庫の表紙を多く手掛けている
藤田新策の絵です。
高層ビルのすぐそばに、木造のアパートがある
都心にはそういう不思議なエリアがけっこう多いのです。
それは確かに、ふしぎな異空間にいざなわれるような
そんな気持ちになります。

関連記事 in my blog: 英雄の書-赤い本のいざない

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2018.03.12  ぎん色いろ色ー小松菜の花 


ワッフル
(花びらもむしゃむしゃ食べてしまいます。オンマウスで、花だけの画像。)

豆苗は文鳥の大好物なのですが、
マメ科の植物をたくさん食べさせると、
たまごが出来やすくなってしまうというので
この冬から、切り替えてもらおうと
鉢植えで小松菜を育てました。
ようやく食べごろというところまで育てたというのに
まったく寄り付きません。
仕方ない、そろそろ人間がいただこうかと改めて見ると、
葉っぱがあちこちで喰われています。
いつの間にかうちの文鳥がむしゃむしゃ食べていたのでした。

以前にもデジカメしていますが、
小松菜はこんな黄色い可愛い花を咲かせます。
あんなに近寄るのを怖がっていたのに、
今では花びらも食べてます。
良かった良かった。
小松菜のせいか、歳のせいか
今年はたまごも少な目です。

早春は寒暖の差がはげしい季節なので、
十分気をつけて、
元気に春爛漫の季節を迎えられるといいなと思っています。

関連記事 in my blog: 写真の整理

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2018.03.10  りゅうになりたかったへび 


りゅうになりた
(マウスを乗せると、めちゃくちゃに頭にきているへび)
りゅうになりたかったへび
(大日本図書 1979/7/20)
松谷 みよ子 作 丸木 俊 絵

このお話には、おじいさんとおばあさんとへびが出てきますが、
この2人と1匹、みんなが最終的に
めでたし、めでたしという結末になるとても楽しいお話です。

ある時おじいさんが歩きながら蹴飛ばした小石が
長い修行の末、さあ今こそ龍になるぞという蛇に
タイミング悪くあたってしまいます。

おまえのためにじゃまをされた
どうでもこうでものむ!


蛇は怒りくるって口をぱっかり開けます。
観念したおじいさんは
おばあさんに一目会ってからなら
呑まれもしましょうと蛇に言って、おばあさんに別れを告げ
蛇のところに戻ってきます。
ところが追っかけてきたおばあさんが
あんまり泣くのでうるさくて「呑めない」蛇は
おばあさんをなだめるために、三つの願いがかなう箱をあげます。

蛇もおじいさんもおばあさんも、
駄々っ子だったり、タイミングが悪かったりするけれど
優しくて、ちょっぴり気弱なところもある。
そして、わんわん泣くおばあさんの三つ目の願いは
なんて素敵な願いだったことか。
誰も傷つかない、誰も悲しまないハッピーエンド

良かったね、へび。
他者のことを願うことがもたらす喜び。
そういうことをふわっと教えてくれる話です。
そして仲のいい小さいおじいさんとおばあさんは、
なんだか小鳥の夫婦みたいだなと思ったりするのです。

関連記事 in my blog: うみのがくたい


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2018.03.08  ニュルンベルグのストーブ 


ニュルンベルグ
(オンマウスで、ニュルンベルグのストーブの挿絵。)
フランダースの犬
(岩波少年文庫 2003/11/14)
ウィーダ作 野坂悦子訳 
ハルメン・ファン・ストラーテン 挿絵


岩波少年文庫には、表題作の他にもう一話、
「ニュルンベルグのストーブ」が載っています。
真逆の結末を迎える2作ですが、両方の作品を読んではじめて
わかることがあるように思えます。

「フランダースの犬」がイギリスで出版されたのは1872年(明治5年)、
繁栄を極めたビクトリア朝時代(1837-1901)にあたり、同時期には
1843年(天保14年)ディキンスの「クリスマス・キャロル」
1865年(慶応元年)「不思議の国のアリス」
1881年(明治15年)「宝島」
などの児童文学が生まれています。
「ニュールンベルグのストーブ」は
「フランダースの犬」が世に出てから10年後、
1882年(明治15年)に出版されています。

実在する陶工ヒルシュフォーゲル作の陶製ストーブを愛した
とある少年の物語です。
尊敬する芸術作品のためには、自分の命など惜しくないと思う
そういう「思い込みの強さ」はフランダースのネロにも共通するものです。
売られてしまったストーブの中に潜り込んで
どこまでもついていこうとするその熱い思いは、「執着心」でもあり、
わたしなどは、
江戸川乱歩の「人間椅子」のような薄気味悪さを感じてしまいました。

古き時代の産物であるわたしたちの値打ちはすべて、
製作者が熱心に、ひたむきに、誠実に心を込めて
わたしたちを作ったからなのです。金を儲けようとか、
一山当てようとかいうつもりではなく、胸を張って立派なものを作り
芸術と神様のために創造しようとしていたのでした


少年が見た幻想なのか、本当に起きたことなのか
骨董品たちの舞踏会に遭遇するシーンがあって
そこでニュルンベルグのストープが上記のことばを語ります。
少年は、延々と旅をします。
そしてネロと真逆の幸せを獲得します。
だいたいは間違ってはいないけど、少し違う、
地理情報を含め、もろもろ
それがウィーダらしさかもしれないと思ったりするのでした。


frandasu20180302.jpg
(左が、少年文庫の前装丁の挿絵。15年前に右のほのぼのした挿絵に変わりました。)


関連記事 in my blog: ひめねずみのストーブ, 「フランダースの犬」古い本


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2018.03.07  誰がネロとパトラッシュを殺すのか 


dareganero201803.jpg
誰がネロとパトラッシュを殺すのか
(岩波書店 2015/12/10)
An van. Dienderen, Didier Volckaert 編著・塩崎香織 訳

フランダース地方では、まったく知られていない「フランダースの犬」を、
フランダース地方出身の著者たちが検証するという、とても面白い本でした
作家のウィーダについて、
物語の舞台となったフランダース地方での受け取り方について、
アメリカ映画に翻案されることについて、
日本のアニメ化作品について、などなど。

ウィーダについて書かれている第一章を読むと、
昭和30年代の日本の児童書の挿絵が、
著しくオランダと混同しているというのも、
あながち無知によるものとはいえないのがわかります。
ウィーダ自身が「フランダース」を
オランダ風な舞台に設定しており、実在する地名を借りた、
ウィーダ自身の頭の中にのみ存在している場所といえそうです。
それに実際のアントワープ大聖堂を見てみると
あの祭壇前で、あのラストは難しいと思えます。
キリスト教最大の行事を迎えている12月24日、
言うなら参拝客の多い大神社の大晦日みたいな状況ではないかと。
またアントワープは寒いと言っても、
そんなに雪が降り積もるような都市ではないのだそうです。

第二章ではアメリカ映画にかかると、ネロの物語が
貧乏から這い上がるアメリカンドリームな物語に変わってしまうことが
書かれています。
援助を申し出る人が出てきたり、死んだと思ったけど夢だったとか。
こういうハリウッドマジックを半ば呆れている著者ですが、
日本のアニメについては、批判もあるけれど、肯定する部分もあるようです。
ただ日本のアニメもオランダと混同しており、
よく登場する跳ね橋は、ゴッホのアルルの跳ね橋からのイメージで
ゴッホはオランダ人だけれど、風景はオランダですらないというのです。
浮世絵を愛し、日本人にはなじみ深い
非業の最期をとげるゴッホとネロのイメージがどうもダブルらしい。

日本のとある村で、(でも風景はどう考えても日本とは思えない)
村八分になって死んだ若者の話を外国人が愛し
その舞台となった場所になぜだか「観光」に来ては感動する、
フランダースを故郷とする人にとっては、
「なんだかなぁ」な感覚なんだろうということがわかります。

関連記事 in my blog: 幼年世界文学全集 ーフランダースの犬,  
アントワープ聖母大聖堂


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2018.03.06  ぎん色いろ色ーAudubon Songbirds Calender 2018 


songbirds2018.jpg
Audubon Songbirds & Other Backyard Birds Calendar 2018
National Audubon Society

3月のカレンダーを開くと表紙にもなっているこの真っ赤な鳥が
トップにいます。
Scarlet Tanager (アカフウキンチョウ・体長17センチ)。
文鳥と同じスズメ目です。
Audubonのガイドで鳴き声を聞いてみると澄んだきれいな鳴き声。
熱帯で樹の上の方に暮らして花の蜜や虫を食べているのだそうです。

真っ赤だけれど、風切羽だけは黒いというおしゃれな色合い。
大きさはカワセミと同じくらい、カレンダーの画像が実寸くらいなので、
文鳥と比較するとこんな感じか。

先日上野動物園に行ったとき、
カワセミとアカショウビンが並んで止まり木にいるのを見ました。
アカショウビンは体長27センチなので、
並ぶとかなり大きく見えます。
アカフウキンチョウのような「真っ赤」ではないけれど、
くちばしの鮮やかな赤がかわいらしくて、
カワセミ科の鳥独特のなつっこい表情を浮かべてました。

Audubon Guide to North American Birds URL: http://www.audubon.org/field-guide/bird/scarlet-tanager

関連記事 in my blog: ぎん色いろ色ーAudubon Songbirds Calender 2017


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2018.03.04  末裔 


ワッフル
(オンマウスで、あゆみBooksへのメッセージ帯。)
末裔
(新潮文庫 2014/4/1)
絲山 秋子

荻窪の教会通りの「黄金煎餅」で、
お土産用にお煎餅を買おうと出かけて行ったら、
シートが張られ取り壊しの最中でした。
がっくり肩を落としたところで、
絲山 秋子の「末裔」を読み返したくなりました。
昨年の3月にあゆみBOOKS小石川店が閉店になるときの
「さよならメッセージ」を思い出したからです。

心のなかに商店街があります。
大好きなお店はずっとそこにあって
いつでも訪れることができます。

小説の「末裔」は、
「家の鍵穴」がなくなってしまったために家に帰れない
初老の男の物語です。
最初はシュールな苦境に同情しながら読んでいるのですが、
そのうち主人公にむかっ腹が立ってきます。
ラストの「パンツのなる木」のあたりではほぼ怒鳴りそうです。
再読しながら、そうそう初めて読んだ時もそうだったと
我ながら笑えてしまいました。

心の中の商店街を通って、
今はもうない昔の家に帰ると、そこには
片付ける人と片付けない人がいる。
家族への思いというのは、そういう
ニガニガしさや、腹立たしさを含むものかもしれません。

関連記事 in my blog: あゆみBooks 小石川店


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2018.03.02  2018年3月 読みたい本 


yodoyabashi201801.jpg
(淀屋橋の神宗のショウウィンドウ。)

わたしはこれまで、冬至が過ぎて日が長くなるというのは、
朝も夕方も同じように伸びていくのかと思っていましたが、
朝はなかなか早く明けるようにならないものだなと最近気づきました。

今月読みたいなと思っているのは、谷崎潤一郎の「細雪」です。
NHKのテレビドラマの「平成細雪」を見て
あまりに感動してしまったので、原作を読んでみたくなりました。
テレビドラマの舞台は平成4年3月から平成6年12月(1992-1994)
バブルがはじける前後という設定になっていました。
1か月後(平成7年1月17日, 1995)に阪神淡路大震災が起きることも知らず、
紅葉をみあげてふりかえる、和やかな様子の四姉妹。
そして「長い、長い失われた時代のはじまりです」という
幸子のことばで終わります。

平成にしてはレトロ過ぎるような気もしますが、
音楽も映像もきれいでした。
原作の舞台になっている
昭和11年秋から16年春(第二次世界大戦前から戦時中)の
大阪船場はどんなだったのでしょう。
先日大阪に行った時、泊まったホテルが淀屋橋にあって、
ちょっとだけ船場の風景を垣間見てきました。
ああ、文楽で聞いたことのある地名だと思って歩いていたら、
蔵からのぞくお人形の姿がありました。

長い原作を読了するまでには季節も変わるだろうと思います。

関連記事 in my blog: うたかたの城,  2018年2月 読みたい本 

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2018.03.01  ベルギー旅行 記事まとめ 


聖パウルス
(アントワープの聖パウルス教会の裏庭。ゴルゴダの丘に向かうイエスの物語の世界が
今にも動き出しそうな石像よって作り出されていました。
オンマウスで、別の画像が見えます。)

2017年8月に行った、
ベルギー旅行関連の記事を都市ごとにまとめました。
旅行をお考えでしたら、ご参考までに覗いてみてください。
タイトルをクリックすると記事にリンクします。

☆ブリュッセル
ベルギー王立美術館 古典美術館
ベルギー王立美術館 マグリット美術館
ベルギー王立美術館 世紀末美術館
ブリュッセル マンガ博物館
ブリュッセル 楽器博物館
王宮にて シャルル・ド・ベルジックの絵
Tropismes ブリュッセル・ギャルリ・サンチュベールの本屋さん
「南国料理人」に異国で食べる料理を思う (ムール貝のLeon)
東京へ帰ってきた (市内壁画)

☆ブリュッセル郊外
フォロン美術館への行き方
フォロン美術館

☆アントワープ
アントワープ聖母大聖堂
ネロが見たルーベンスの絵 (アントワープ聖母大聖堂)
ルーベンスゆかりの街 (聖パウルス教会・ルーベンスの家)
アントワープ中央駅の時の旅人
アントワープ動物園
アントワープ動物園の鳥たち 1
アントワープ動物園の鳥たち 2

☆ブルージュ
廃病院のマリアたちーメムリンク美術館
ピンクの象とデビルなアヒル (ベルギービールのお土産)
ブルージュ THE CHOCOLATE LINE

☆ゲント
かわりゆく魚河岸 (グラスレイ運河 魚市場跡)
ゲント駅の時の旅人
時計塔の中のドラゴンーゲントの鐘楼
フランドル伯居城
「南国料理人」に異国で食べる料理を思う (カフェMAXのワッフル)

☆あちこち
ぎん色いろ色ーベルギーでみかけた翼あるもの


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