空飛ぶ色いろnatsuno07

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2017.10.26  銘菓 クルス Cruz 


kurusu.jpg

50周年を記念して、発売当時のデザインを復刻
という缶に惹かれて
どんなお菓子かよくわからなかったけれど、
長崎駅で、買ってきました。

よおく見ると
シスター姿の女の人の下の方にある「す」の文字。
ん・・・これは
もしやと思って調べたら、やはりそうでした。
マッターホーン、こけし屋、そして志乃多寿司と同じ
鈴木信太郎の絵。
お店のホームページを見ると
包装紙には、シスターの他に、
シャム、ポルトガル、オランダ、などの
異国の人たちの姿があります。
「鈴木信太郎画伯デザイン」の包装紙を使っているお店は
まだほかにもあるんでしょうか。

お菓子は、薄焼きせんべいみたいな
ジンジャーな香りがふわっとします。
祖母の家のお菓子の缶から
取り出されるお菓子を思い出すような
懐かしい味わいでした。

関連記事 in my blog: マッターホーン,  お寿司屋さんの包み紙

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2017.10.24  宝物の中の鳥たちー長崎の美術工芸品 


歴史博物館
(鳥柄の箱。オンマウスで、玻璃(ガラス)の鳥かご。)

長崎歴史文化博物館は常設展示も見ごたえのあるものでした。
船で海の向こうからやってきた様々な珍しい品々の中に
オウムやカナリヤのような鳥たちもいたようです。
羽根の美しさ、鳴き声の美しさを愛でられ、
今では考えられないような高値がついていたとか。

長崎の美術工芸品の展示室には
溜息がでるような作品の数々がありました。
特に小鳥が図柄に使われているものには
眼が惹かれます。
ガラスでつくられた鳥かごもなどという
南国ならではの涼しげなものもありました。

奉行所を再現したエリアでは、
部屋いっぱいに並べられた検閲?待ちの品々。
当時、輸入にまつわる諸々のことを取り締まっていた
長崎の奉行所は、江戸あたりでは予想もつかないような、
スリリングかつエキサイティングな案件で
ごった返していたのでしょうか。
さながら「千と千尋の神隠し」に出てくる
「お湯や」のような、珍しいお客人がいっぱいという。

下の重箱などは、どこかベトナム風でもあります。
ベトナムといえば、貿易商の荒木宗太郎にお嫁入りした
「安南国王女の鏡」が展示されいました。
鶴と亀があしらわれた繊細な細工ものです。
鏡はすでになく、鏡を入れていた箱が残っています。
その昔、鏡の持ち主の女性は、鏡を使いながら
ベトナムを懐かしむことがあったろうか。
両脇から鶴と亀が、横で励ましているような
いっしょに喜んだり、悲しんでいたりするような
そんなことがあったろうか、と考えたりするのでした。

rekishibun2.jpg


関連記事 in my blog: 若冲展 せいかどう動物園, 

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2017.10.22  川原慶賀の植物図譜 


川原慶賀
(図録。オンマウスで、チラシ。)

軍艦島へ行った翌日は、大雨。
長崎は次の日も雨だった
にしても土砂降り過ぎだろうという、ものすごい雨でした。
そんな中長崎歴史文化博物館へ行きました。

当初予定していませんでしたが、
長崎駅でみかけたポスターの植物画にココロを射抜かれて、
坂だらけの雨の港町をまろびつころびつ、めざしたのでした。
川原慶賀の植物図は、ほんとにすごかったです。
どのようにすごいかというと、細部がすごい。

係りの人が拡大鏡を持ってきて勧めてくれたので、
半信半疑で覗くと、思わず声をあげてしまうこまやかさなのです。
若ければ見えるというようなレベルではありません。
葉脈や、小さな棘、葉裏の細かな毛。
これはもう植物への愛というより、なんといおうという。

シーボルトが川原慶賀や他の絵師に依頼して、
集められた植物画によって、
「日本植物誌=フローラ・ヤポニカ」ができたそうです。
絵師は死んでしまっても、
学者が死んでしまっても
同じ植物の花が咲き、葉が茂る、
そんな風に考えながら見ていましたが、次第に
いまを生きる絵師が
いま葉をつけ、根を伸ばし、
花を咲かせ、実を実らせる植物と向き合っている
昔なんてない。
ぜんぶ今だ
という圧倒的な「現在形」の中にいるような気がしてきました。

そして、百日紅が懸想するような「家守綺譚」の世界が
「出来」しても不思議はないと、納得したりしていました。

関連記事 in my blog: f植物園の巣穴, オーデュボン・アメリカの鳥 Audubon's Birds of America

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2017.10.20  端島の光 


端島
(まるで油絵の抽象画のような建物の壁。オンマウスで、ズームアウト。)

先日、長崎に行き、軍艦島こと端島炭鉱跡を見てきました。
予報では波が2メートルというし、雨は降り始めたし
絶対無理だろう、と思っていたら、通常運航とのこと。
200人乗れるという船はあっという間にいっぱいになってしまいました。
船の名はブラックダイアモンド。
なんちゅうルパン三世みたいな・・・とのけぞりましたが、
よく考えたら石炭を意味していたのでした。

子供の頃、臨海工業地帯の団地に暮らしていたことがあります。
雨降りシーズンの、尋常ではない湿気や
建物の間を吹き抜ける悲鳴のような風の音。
晴れた日の日差しの強さ、海と空の青さには
似通ったものがある気がします。
だから船の向こうに近づいてきた風景は
廃墟というより、むしろ懐かしい風景でした。

上陸した時間は午後3時過ぎで、雨の合間に
うっすら陽が射す瞬間もありました。
斜陽とか廃墟ということばが「美しさ」を宿すのは、
かつてそこに「賑わい」があったからだとつくづく思いました。
へりくつみたいなことですが、
衰退するということは、繁栄したということなのだという。

下にアップしている本は、ずいぶん前に買ったものです。
島の地図とかつての写真と今の写真が並べられています。
その中で、印象的だったのは、
離島する子供がメッセージを残したふすまの写真でした。
「金魚とことりをおねがいします」
そこには金魚と小鳥の絵も描かれています。
1974年に閉山が決まる頃小学生だった誰か、
自分と同じ年代の誰かのねがい。
そして、あの頃を生きていた大人たちを懐かしく思います。
わたしの親と同じ年代の大人たちが、
まだ若くて、怖くて、元気だったころのことなど。

gukan4.jpg
軍艦島 全景
(三才ブックス 2008/12/12)
オープロジェクト

関連記事 in my blog: 軍艦島 海上産業都市に住む
準備万端バルタン星人、阪本順二監督の「団地」 

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2017.10.18  おらんだ帽子 



おらんだ帽子
(新潮社  1977/10/10)
三浦 哲郎 装画 下田 義寛

先日、「探検バクモン」で横尾忠則が
亡き愛猫をレクイエムのような気持ちで描いている
芸術至上主義に芸術のためではなく
ただ猫への愛のために描いているという話をしていました。
入院中に描かれた猫の絵は、目の前にある点滴の管や
薬袋などと一緒に描かれていて、
しなやかさと温かい感触が伝わってくるようでした。

猫といえば、
「バラの構図」で、トムも描いていました。
その猫を愛する女性(トムに絵を描くことをすすめた牧師館の娘)が、
猫を失った時見せた悲しみの表情
それをトムは画家の目で記憶しています。
そして死ぬ直前にトムがつぶやいたのは、その猫の名でした。
晩年、その女性は「トムを誰よりも愛したのはわたしでした」と語っています。

三浦哲郎の小説もまた
画家が自分の妻や子供をモデルに絵を描くのに似ていると思います。

最近、短編集の「おらんだ帽子」を読みました。
オランダに旅行した作者が、ヘルペスで入院した母親に
帽子を土産に買ってくるという話です。
作者がアムステルダムでみつけた帽子は、
日本の女性には少し大きめです。
その帽子を目深にかぶって日向っぽっこをしている母親を
少し遠目にながめているところで物語は終わりです。
東北訛りのある母親が「オラんだ」と言ったのは
「自分のだ」と言う意味で
それがたまたまオランダ土産の帽子であったという、
そう書いてしまうとそれだけの話ですが、
少し笑っているような、泣いているような、
肉親を見舞う人間の切なさが伝わってきます。

この物語は、もうひとつの「木靴」という物語ともつながっています。
母を見舞う前に、見舞っている別の親戚。
もう余命いくばくもないと言われている人を見舞ったとき思い出している
完成されなかった木靴の話。
故郷へ戻ると、病院のはしごになってしまう中年、
描かれている夕方過ぎの病棟の雰囲気や、
ばったり出会う若い親戚の様子
こまやかな描写に描き出される光景は、
ただ「愛のために描かれた」
レクイエムのような物語だと思うのでした。

関連記事 in my blog: A Pattern of Roses, 
金田一温泉 ユタと不思議な仲間たちの舞台

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2017.10.03  A Pattern of Roses 



A Pattern of Roses
(Oxford University Press 1972)
K.M. Peyton

てっきりオランダの話だと思っていた「フランダースの犬」が
イギリス児童文学の古典だと知って、思い出したのが
K.M.ペイトンの「バラの構図」のことです。
以前にも書いたことがありますが、
1910年頃に小作農の子供として生きたトムと
1970年頃に生きる16歳のティムの物語が錯そうする
ミステリー仕立ての小説です。

小作農の子トムの話は、
「フランダースの犬」と重なるところがあります。
トムは、はやり絵の才能を持っている少年で、
貧しく、家計を助けるべく働いています。
ネロがアロアの絵を描いたように
牧師館に来た身分違いの少女に淡い想いを抱きながら、
ポートレートを描くシーンもあります。

現代(1970年代)を生きるティムは
引っ越してきた古い家の天井裏に
トムがかつて描いた
少女のポートレートの絵を見つけたことから
トムが何故たったの15歳で死ななければならなかったのか、
探ることになります。
ティムはトムの墓をみつけ
やがてトムと同じ日に死んでいる10匹の猟犬の墓も見つけます。

ネロの生きた時代からは40年もたっていますが、
トムの生きた時代もやはり「身分」というものに縛られ
将来には何の選択の余地もないのでした。
金持ちが大切に飼育している猟犬のほうが
よほどましかもしれないほどの貧しさ中で生きるトムは、
ネロと違って、絵で名をあげようなどとはこれっぽちも思っていません。
なのに、絵の才能があったことをきっかけに
運命の歯車が狂うのです。

原書は社会人になってすぐ、
どうしても欲しくて買ったものですが、
こちらももう絶版になっています。
「フランダースの犬」はこれからもどこかしらで古典として残るのでしょうが、
「バラの構図」はいつか忘れられてしまう物語なのかもしれません。
とてもさびしいです。
作者のK.M.ペイトンは美術学校を卒業して
美術の先生をしていた人で、表紙絵は本人によるものです。


関連記事 in my blog: バラの構図,   卒業の夏


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2017.10.01  冬虫夏草ー犬のゴローを思う 


fuyumushi.jpg
冬虫夏草 (新潮文庫)
(2017/06/01)
梨木 香歩

家守奇譚の続編が
2013年に単行本で出版されてから、4年間
文庫になるのをじっと待っておりました。
ついさっき、お隣の奥さんが作ってくれた
柿の葉乗せごはんを食べていた気のする犬のゴローが
いつの間にか行方知れずになっており、
主人公の綿貫がついに鈴鹿の山中まで探しにいく
という展開です。

フランダースの犬の舞台を訪ねようという旅の途中
犬のゴローはどうなる?と思いながら
読んでおりました。

家守奇譚のころは、若干「犬畜生」的扱いだったゴローですが、
いつの間にかもう犬神様みたいな
気高ささえ感じられるようです。
どこまでもどこまでも犬を探しにいってしまう
少年のような綿貫がまたいとおしいようでもあります。

そんなわけで家守奇譚では、植物たちが面白かったですが、
冬虫夏草では、鳥獣が面白いのです。
友人の南川にはイヌワシと見えるものが、綿貫には天狗に見える。
(わたしはこの箇所が大好きです。)
そんな綿貫は、孤独な河童の子を助けたり、
産卵直前の石亀を助けたりします。
ムジナに歯を剥かれたり
カワウソの宿に泊まったりもします。
そしてもう一生懸命犬のゴローを探しているのです。
最後のシーンでは、
山に分け入り、川の水音がぐっと強くなるような
そんな感じがしました。

関連記事 in my blog: 家守綺譚

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