2017.06.18 ムットーニ・パラダイス

世田谷文学館で開催されているムットーニ・パラダイス、
始まってすぐ急いで見に行きましたが、
きのうまた行ってきました。
まだ展示されていなかった、
新作のヘル・パラダイスが見られるというし、
きのう発売になった、限定500枚のDVD Vol.2に、
村上春樹の「眠り」が入っているというし、
ちょっと行ってくる、
はずが、はまり込んで帰ってきたときには西日が射してました。
土曜日ということで、大変な混雑、
まずはヘル・パラダイスの前で、
じっと始まるのを待ちました。
おどろおどろしい墓場の棺桶から出てきたのは
セクシーなドラキュラ風歌姫。
それを骸骨のバンドマンが盛り上げます。
なんてまぁ、パラダイスなヘル、でした。
しばらくあちこち見て、
またヘルパラダイスのところに戻ってくると
台にのぼって点検する人の姿が。
なんと、ムットーニさんでした。
それもそのはず、何も知らずにやってきましたが、
土曜日は、作家本人のギャラリーツアーがあって、
口上も一緒に聴くことができるのでした。
えらい混みようでしたが、絶対聞きたい。
口上がつくとまたいっそう不思議な感じで、
どこともしれないミュージックホールや劇場に
いざなわれるようでした。
この前来たときは、さらっとしか見なかった
「アトラスの回想」もじっくり見てきました。
中原中也の「地獄の天使」という難解な詩の世界です。
われは世界の壊滅を願ふ
なんて物騒なことばが聴こえてきたりします。
やがて、地球が二つに割れ昼と夜の地平が見えます。
そして、木箱とレトルトを手に持った天使が現れます。
なんのこっちゃなんですが、ものすごく美しい。
そんな美しい天使を内包した地球という星を
一瞬空に投げ上げたアトラスは、またずっしりと担ぎあげるのでした。
他にも、もう何度でも見たい作品ばかりで大変でした。
6月25日(日)までです。
関連記事 in my blog: ムットーニのからくり劇場
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