2009.03.30 春のソナタ
楽しみにしていたことも終わり、
ぼおと穏やかな週末を過ごしていました。
樹に満開の花を見ると、
ロメールの映画「春のソナタ」を見たくなります。
花の咲き乱れる庭で、庭仕事をしている映像がきれいなのです。
主人公は高校で「哲学」を教えているジャンヌ。
フランスの高校の授業に「哲学」があるというのが驚きでしたが、
いかに彼らが哲学の授業に真摯であるかをジャンヌが語るシーンがあります。
「それは自尊心の問題なのだ」と。
高校で「哲学」は学ばなかった上に、哲学が何かもわからない人間は
はたして「自尊心」がないのだろうか・・
ずっと心にひっかかっているのでした。
のんびり買い物帰りの道すがら、よその庭の椿がきれいでした。
椿の落花はあでやかだけど、散り際で桜にかなう花はない・・・
そんなもう今更言うまでもないようなことを考えているうちに、
日本人にとっては、「美意識」が自尊心の問題だと言われるほうが
わかりやすいのかもしれないと思うのでした。
「何を美しいと思うのか・・どうして美しいと思うのか・・」
ふいに真剣になってしまった自分にちょっと笑えてしまいながら、
考えてみたくなったりするのです。
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