空飛ぶ色いろnatsuno07

ようこそ! 
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author: natsuno07 ♀
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2017.10.26  銘菓 クルス Cruz 


kurusu.jpg

50周年を記念して、発売当時のデザインを復刻
という缶に惹かれて
どんなお菓子かよくわからなかったけれど、
長崎駅で、買ってきました。

よおく見ると
シスター姿の女の人の下の方にある「す」の文字。
ん・・・これは
もしやと思って調べたら、やはりそうでした。
マッターホーン、こけし屋、そして志乃多寿司と同じ
鈴木信太郎の絵。
お店のホームページを見ると
包装紙には、シスターの他に、
シャム、ポルトガル、オランダ、などの
異国の人たちの姿があります。
「鈴木信太郎画伯デザイン」の包装紙を使っているお店は
まだほかにもあるんでしょうか。

お菓子は、薄焼きせんべいみたいな
ジンジャーな香りがふわっとします。
祖母の家のお菓子の缶から
取り出されるお菓子を思い出すような
懐かしい味わいでした。

関連記事 in my blog: マッターホーン,  お寿司屋さんの包み紙

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2017.10.20  端島の光 


端島
(まるで油絵の抽象画のような建物の壁。オンマウスで、ズームアウト。)

先日、長崎に行き、軍艦島こと端島炭鉱跡を見てきました。
予報では波が2メートルというし、雨は降り始めたし
絶対無理だろう、と思っていたら、通常運航とのこと。
200人乗れるという船はあっという間にいっぱいになってしまいました。
船の名はブラックダイアモンド。
なんちゅうルパン三世みたいな・・・とのけぞりましたが、
よく考えたら石炭を意味していたのでした。

子供の頃、臨海工業地帯の団地に暮らしていたことがあります。
雨降りシーズンの、尋常ではない湿気や
建物の間を吹き抜ける悲鳴のような風の音。
晴れた日の日差しの強さ、海と空の青さには
似通ったものがある気がします。
だから船の向こうに近づいてきた風景は
廃墟というより、むしろ懐かしい風景でした。

上陸した時間は午後3時過ぎで、雨の合間に
うっすら陽が射す瞬間もありました。
斜陽とか廃墟ということばが「美しさ」を宿すのは、
かつてそこに「賑わい」があったからだとつくづく思いました。
へりくつみたいなことですが、
衰退するということは、繁栄したということなのだという。

下にアップしている本は、ずいぶん前に買ったものです。
島の地図とかつての写真と今の写真が並べられています。
その中で、印象的だったのは、
離島する子供がメッセージを残したふすまの写真でした。
「金魚とことりをおねがいします」
そこには金魚と小鳥の絵も描かれています。
1974年に閉山が決まる頃小学生だった誰か、
自分と同じ年代の誰かのねがい。
そして、あの頃を生きていた大人たちを懐かしく思います。
わたしの親と同じ年代の大人たちが、
まだ若くて、怖くて、元気だったころのことなど。

gukan4.jpg
軍艦島 全景
(三才ブックス 2008/12/12)
オープロジェクト

関連記事 in my blog: 軍艦島 海上産業都市に住む
準備万端バルタン星人、阪本順二監督の「団地」 

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2017.09.18  アントワープ中央駅の時の旅人 


rubense
(駅のあちこちにアナログな時計が。オンマウスで駅の外側、
出てすぐの広場に大きな観覧車があります。)

アントワープへはブリュッセルから日帰りの一日旅行でした。
「ルーベンスの絵」の他にも、動物園も見たい、
ルーベンスの家からほど近いはずの「小鳥の市」見たいなど
いろいろ気になるところがあり過ぎるので、当初は2日にわけて行く予定でした。
しかしそんなに予算も時間もないので、1日で見て回る強行軍となりました。
「小鳥の市」については週末のみで、ウイークデーのこの日は
広場はがらんとしていました。

アントワープ中央駅も楽しみにしていたうちの一つでした。
実際降り立ってみると、
「ハリーポッター」か、「ナルニア国物語」か「時の旅人」か。
まるでファンタジーの入り口のような駅です。
白フクロウが羽音をさせずに、なめるように飛んでいても驚かない。
中央階段を上って行く人が、いきなりふわっと宙に浮かんで
空に飛びあがっても驚かない。
さらにこの駅の外に出ると、大きな観覧車がそびえたっていて、
非現実感がいや増します。
かって、蒸気機関車が走っていた頃の風景も見えてくるような気がします。

rubense
(駅のこの階段を上った右手にLe Royal Cafe。オンマウスで、カフェのロイヤルな感じの窓。)

一日アントワープを歩きに歩いた夕方、
駅のビアカフェで一休みしました。
かつては貴賓室みたいな場所だったそうです。
遠いテーブルの間を歌っているみたいな感じで動き回っていた
店員さんがふわっと魔法みたいに現れたので
メニューを見ながら、クロックムッシュを頼み、
あれ、発音はムーシュだっけ、ムッシュだっけ?
と考えているうちに店員さんは消えていて、
気が付くと鳩がテーブルの下を巡回しています。
鳩に見とれていると、
ふわっと店員さんがビールのグラスを持ってまた現れます。
内装はお城ですが、店内は庶民的でカジュアル。
時間帯も中途半端だから混んでないし、
とても居心地のよい不思議時間を過ごすことができました。

rubense
(そしてロイヤルな感じの天井。オンマウスで、案外カジュアルな店内。)

カフェを出たあと、ブリュッセル行の列車がどこから出るのか
駅をぐるぐるしたあげく、やっと乗れたと思ったら、
故障のため途中駅で車両チェンジ。
でもなんだか、アントワープでかけられた魔法のせいか
いつの間にか
ふわっとブリュッセルについたのでした。

関連記事 in my blog:  時の旅人

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2017.09.15  ルーベンスゆかりの街 


大芸術家の栄光は、アントワープにまだ生きつづけていました。
・・・・くねくねした小道をゆっくり歩いていくと、
よどんだ運河のほとりに、にぎやかな路地に
ルーベンスのたましいはのこっていて、彼の思いうかべた
堂々とした美がわたしたちをとりまきます。
(フランダースの犬 岩波少年文庫 野坂悦子訳)


「フランダースの犬」の中に、こんな一節があるように、
アントワープには、あちこちにルーベンスゆかりの地があります。
聖母大聖堂の近くのフロン広場には、ルーベンス像があり、
上野公園の西郷さん同様、頭と肩に鳩を乗せていました。
広場のざわめきに混ざって、時折鐘の音が聞こえてきます。
観光客を乗せた馬車をひく馬の蹄の音が軽快に響きます。

rubense
(オンマウスでズームアウト。左に見えているのが聖母大聖堂。)

聖母大聖堂から5分ほど、細い路地を入っていったところに
聖パウルス教会があります。
市庁舎前の広場の脇、ちょっと静かな道を進んで、ここなのか?
はたして、ここは入っていいのか?と思うようなドアを
ぎぎっと押して入っていきます。
この教会は外観からはびっくりするほど内側がきれいです。
ルーベンスの絵の他にも多くの絵がずらっと。

rubense
(オンマウスで壁面いっぱいの絵)

Disputa van het Heilige Sacrament という
聖餐について議論をする人々の様子が描かれた絵や
聖夜に嬰児イエスを囲む人々の絵もルーベンスの作です。

rubense
(あまりにぼんやりしているので、Wikiにリンクを貼りました。
①聖餐についての議論 オンマウスで②羊飼いの礼拝

そして、聖母大聖堂から駅に向かって歩く途中に、
「ルーベンスの家」があります。
ここではルーベンスの自画像の他に、バンダイクの作品など
当時の室内装飾の中で見ることができ、
古い物語の中に入っていくような感じがします。
下の画像は庭から見たルーベンスの家です。
アリスのトランプの兵隊が出てきそうな庭です。
室内も庭も、北の地方なのに南の雰囲気が漂います。
かつてスペインの支配下にあったゆかりでしょうか。

rubense
(オンマウスで、室内の階段)

ルーベンスの絵は、教会の荘厳な空間で見ると
ドラマティックな臨在感があります。
そこに、鐘の音や聖歌の音響効果が加わり
日常と切り離された非現実的な世界が目の前に開けます。
カトリックとプロテスタントとの
派閥争いの中で、描かれたこれらの絵は、
たとえばネロがそうであったように、人を惹きつけ
さぞや信仰心を篤くする効果があったのだろうと思うのでした。

関連記事 in my blog:  アントワープ聖母大聖堂, 

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2017.08.30  東京へ帰ってきた 


hekiga2.jpg
(ブリュッセルの街中では、ビルに描かれた漫画があちこちにあります。
これはマグリットの光の帝国みたいに、真昼と夜がまざった街角の絵。)

1週間のベルギー旅行から昨日帰国しました。
夜の9時まで明るい土地から帰ってくると
ああ東京はもう秋が始まっている・・
てなメランコリックな気分もつかの間、
外に出ると、むわっと激暑でした。
実はフライト料金が安かったことと、
フランス語を使ってみたいという理由で
深く考えずに決めたベルギー旅行でしたが、
いろいろ奥深くて、さらなる興味を惹かれるのでした。
もっとも、ブリュッセル以外はあまりフランス語は使われていません。
列車の案内放送なども、まずはオランダ語から。
でもどこでも気軽に英語を話してくれました。
人のテンションは高すぎず、低すぎず。
男の二人連れが多いなぁと思っていたら、
早くからゲイのカップルを認めている国だそうです。

hekiga.jpg
(こちらも壁画。ゲイのカップルは若い二人も、熟年な二人もいろいろでした。
総じておしゃれな人たちです。)

人種も様々で、ヨーロッパだけではなく、
アフリカや中東の雰囲気も漂っています。
2016年3月にはブリュッセル空港で爆破テロが起き、
旅行直前に、スペインのバルセロナでテロがあって、
帰ってきた日に、最初に目に飛び込んできたニュースは
北朝鮮のミサイル発射について語っている菅官房長官の姿。
世界各地の平和で穏やかな風景とは裏腹に、
もめごとは絶えない世界情勢です。

hekiga1.jpg
(画面の真ん中、山高帽の人影がいる部分は漫画の壁画です。
探偵物みたいな感じ。実際右側に警察署があり手前の車はパトカーです。)

インターネットの普及した今、Web Meetingも盛んになり、
わざわざ海外出張をしなくても、
世界はつながる世の中になりました。
でも、現地に行ってその地に生きる人々と同じ空間に立たないと
わからないことも多々ありました。
プラハ旅行の時は、いろいろ書きたいと思いながら
すぐに書けなかったので、
今回はなるべく書いてみたいなと思っています。

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2017.08.27  廃病院のマリアたちーメムリンク美術館 


マリア像
(室内に展示されているマリア像の一つ。オンマウスで入口のマリア)

12世紀、聖ヨハネ施療院(St. John's Hospital)として使われていた建物を利用した
メムリンク美術館がブルージュにあります。
遠い昔、貧しい人々のために、開かれた病院です。
あくまでも石造りで質素。
高い天井や、古びた硝子がはめ込まれた
大きな窓を見上げていると、
怪我や病気に向き合った当時の聖職者たちの、
祈りが、漂っているような気がします。
医療の気高さと、苦悩のようなスピリッツ。

美術館の名前の由来は、
ベルギーの秘宝と呼ばれる「聖ウルスラの聖遺物箱」の
作者メムリンクによるものですが、全く把握してなくて。
ふううん、ぐらいの気持ちで見てしまいました。
むしろ、いくつか展示されているマリヤ像にとても心惹かれました。
部分的に欠け落ちていたり、色褪せていたりする。
日本のお地蔵さまを思い出させるような
優しい表情を浮かべています。
名もない人々の祈りに寄り添う姿に見えます。

この美術館のすぐ向かいにノートルダム聖堂があり、
ここにはミケランジェロの聖母子像があります。
聖堂の後方部分は、修復作業中なので、
うっかり通り過ぎるところでした。
メムリンク美術館で、聖堂のチケットも売っていて、
一緒に見るか?と聞かれたので見ることが出来ました。
十字架からおろされたイエスの亡骸を抱く
バチカンのピエタと比較すると、聖母マリアの膝に寄る
幼子イエスと、なんて可愛らしく和む姿か。
ピエタも、すごいけれど、このミケランジェロは必見だと思いました。

マリア像
(ミケランジェロの聖母子像。オンマウスで、ズームイン。)

関連記事 in my blog: クローディアの秘密

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2017.08.26  ピンクの象とデビルなアヒル 


ピンク象
(オンマウスで、チェリー味のビールも。)

アントワープと同じフランダース地方の
ブルージュに行きました。
ブリュッセルからは列車で1時間半くらい。
牛や馬が放牧されているのどかな風景を眺め
中世の風景をそのままに残した美しい街にたどり着きました。
運河にはスワンが浮び、おとぎばなしのようです。

そのブルージュに、2beというベルギー産のものだけを集めたお店がありました。
覗いてみると、なんと西荻名物ピンクの象発見。
Tシャツやらマグやらいろいろグッズがそろっているので、
これは何かと聞いてみたら、ビールの銘柄で、
やはり酔っぱらいをピンクの象というところからきているのだそうです。
面白いので、トランプとビールをお土産に買いました。
あちこち売り場を見ていくと
ところどころに銘柄のコスプレをしたアヒルがいます。

デビルなアヒル
(尖ったアヒル。オンマウスで、後姿もよく見て欲しい。デビルな羽とデビルなシッポ。)

こういうのに弱いわたし。
デビルなアヒルにやられて、パイレーツなアヒルとともに連れ帰りました。
下のような感じの街ですが、チョコレートなども
もろもろお茶目な感じが楽しいです。
アヒルは押すとキューキュー鳴きます。(デビルなのに)

brugge24.jpg


関連記事 in my blog: ダンボの見たピンクの象と西荻の象

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