空飛ぶ色いろnatsuno07

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2017.02.25  シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を読む 


romio.jpg
(新潮文庫・中野好夫訳)

もともと「野鴨」はシェイクスピアの
「ロミオとジュリエット」の変奏曲だという説もある

昨年観た「野鴨中毒」のパンフレットに書いてあるのを読んで
妻の不貞を疑う「オセロ」ならわかるけれど、
どうしてだろうとずっと気になっていました。

「ロミオとジュリエット」には二人の窮地を救うために
ある秘薬をくれるロレンスという僧が出てきます。
一旦仮死状態になるけれど、時間がたつと蘇るという薬。

この世に生きとし生けるもの、それはいかに有害なものであっても
なんらか特別の効験をこの世に与えないものはない
と同時に逆に、いかに益あるものとても、一度正しい用法を誤らんか
その本来の性に反して、思わぬ濫用の害をなさぬとも限らぬ
用法のその当をえざれば、徳そのものが悪となり
活用次第では、悪も時に立派に役に立つ。


庭で薬草を摘みながらの独白です。
観察ノートをつけているような、淡々とした感じですが
最後のことばはなかなかに怖いことばだと思います。

若い二人を助けることは、
いがみ合うキャピレットとモンターギュの関係を
改善するきっかけになるかもしれないと
僧ロレンスはその薬を使いました。
でも、二人を救うことはできませんでした。
薬を使わずに、二人を守ることもできたかもしれないのに。

戦争は医学や科学を発展させるということですが、
命を守りたい、平和を守りたい
そういうキモチもまた科学を発展させてきました。
でも、結果は意図や理想と必ずしも一致していないようです。

シェイクスピアが同じ年に書いたという
「真夏の夜の夢」は妖精の媚薬が騒動を起こす話です。
その明るく、ほがらかな結末の対極に
ロミオとジュリエットの横死の結末がありました。

関連記事 in my blog: 野鴨中毒, 早春の「夏の夜の夢」,
雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた

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