空飛ぶ色いろnatsuno07

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2017.02.03  夏目漱石の「こころ」を読む 


moritokaigan4.jpg
(旺文社文庫の表紙絵はこんな感じ。)

夏目漱石の奥さんの語る「漱石の思ひ出」は
あまりに面白くて、読み終えてしまうのが惜しく
残りちょっとのところで中断しています。
それで、合間にひとつぐらい、夏目漱石の小説を読もうかなと
「こころ」をKindleにダウンロードして
会社の行きかえりにスマホで読みました。
これを明治の文豪、漱石が見たらどんな顔をするのか。
こんな感じに時代が進んでくると、
夏休みのたびに、学生向け名作にラインナップされていた
夏目漱石の「こころ」なんていうのも古い話です。

古いわたしは中学生の時、受験用参考書の旺文社が出している
旺文社文庫で読みました。
いろいろ解説や注釈がくわしい文庫だったと思います。
内容はすっかり忘れていましたが、
カバーの絵が浜に打ち上げられたヒトデの絵だったことは覚えていました。
今はもう旺文社文庫そのものがない・・・。

さて小説は、鎌倉の海岸で見かけた「先生」を
「わたし」が好奇心にかられて追いかけていくところからはじまります。
巧みな文章で夏の美しい海岸風景が目に浮かぶようです。
中学生の時は何にも思わずに読んでいましたが、
「ベニスに死す」の逆パターンみたい。
しばらくするとこんなやりとりがあります。

「恋に上る楷段なんです。異性と抱き合う順序として、
まず同性の私の所へ動いて来たのです」
「私には二つのものが全く性質を異にしているように思われます」
「いや同じです。・・・」


危篤の父を看取ることもせず、
「先生」の安否を確かめに東京へ向かってしまう・・
そういう衝動的な行いは、
「わたし」が「先生」に恋をしていたことの現れであるように
感じられました。
そして後半に連綿と続く遺書を読んでいると、
自殺したKと「先生」のこころにも、お譲さんへの恋とは違う、
「恋」があったのでは・・と思うのでした。
「男同士」とか「男女」いうことはあまり重要なことではなくて
「恋というものは残酷でエゴイスティックだ」ということが、
自殺現場のリアルな描写に感じられます。

そこに「漱石の思ひ出」の本を重ねると、
それじゃあ、あまりにさびしすぎる「こころ」が
少しぬくもりを帯びるような気持ちになるのでした。

moritokaigan2.jpg
(鎌倉ではないけれど、湘南の海。遠くに江の島、もっと遠くに富士がぼんやり見えます)


関連記事 in my blog: 夏目漱石の妻

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