空飛ぶ色いろnatsuno07

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2016.03.22  野鴨中毒 


野鴨

東京芸術劇場で、結城座の「野鴨中毒」を見ました。

冒頭、木の鳥かごを持った男が舞台にあらわれ、
飛散した鉛銃弾で鉛中毒になった
水鳥の最期について語ります。
ベトナムの俳優によるベトナム語の台詞。
やがて黒衣の葬列が静かに彷徨いこんできます。
自殺を禁じているキリスト教会の墓地には、埋葬できないらしい。
それに行きあった一人の猟師が
宗旨を問わない墓所へ案内することになります。
いったい何があったか道々猟師に語り聞かせる形で、
イプセンの「野鴨」が始まります。

自殺したのは14歳の少女でした。
その少女の母はベトナム人の女優レ・カインが演じています。
映画「夏至」で次女を演じた美しい人です。
イプセンの「野鴨」には出てこない、
鉛中毒で死んでいく鴨の姿が投影されることで
「ほかに生きるすべがどこにもない」生き物の嘆きが見えてきます。
水鳥たちは、消化のために小石を食べます。
散弾銃の破片と小石の違いを
わからずに摂取するので鉛中毒になるのです。
嘘だろうが本当だろうが食べる
芝居の中で、絶望にかられた少女の父親が家に帰ってきて
そのわりにはパクパク食事をとるシーンがあります。
なんともいえず愛しいシーンです。
生き物というのはそういうものだなと思う。
でもそこに、毒が含まれているとしたら。

義憤にかられて真実をぶちまけた男が、
なぜ自分のことを食卓の13人目の客と言ったのか、
なぜ、少女は自ら命を絶ったのか、
よくわからないこともありましたが、
愛するものを失う嘆きの声が、ただただ沁みました。
このお芝居は、日本を皮切りに、ベトナムや
他の国でも演じられるそうです。
音楽も、人形も、演者の人たちも素晴らしかったです。
結城座のお芝居は好きなものがたくさんありますが、
いままで一番感動した「テンペスト」を抜く感動でした。

関連記事 in my blog: 早春の「真夏の夜の夢」

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