空飛ぶ色いろnatsuno07

ようこそ! 
本に関すること、日々のこと、いろいろです。
ゆっくり遊んで行ってください。
文中敬称略とさせていただきます。
引用は青字にしています。

プロフィール

author: natsuno07 ♀
絵を見ることが好き。 読書が好き。文鳥が好き。
日常のあれこれ書いてます。
うちの文鳥


yumenosuke


natsuno07



@soratobuiroiro

更新通知なつぶやき


小鳥なつぶやき




カレンダー


04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -


最新記事




カテゴリでさがす

手書き風シリーズ星本の種類、など
記事のメインカテゴリーです。



キーワードでさがす




タグでさがす

手書き風シリーズ星記事の多い順です。


RSSリンクの表示




2015.09.18  星の牧場 


hoshinomakiba.jpg
星の牧場 (理論社名作の森)
(1963年出版 新版 2003/10)
庄野 英二 作 長 新太 絵

戦争中、軍隊で馬の世話をしていた青年モミイチは、
負傷し、記憶を失っています。
それでも、かつて世話をしていた
ツキスミという軍馬のことは忘れてはいません。
子供の頃読んだときには、不気味な「おじさん」だったモミイチですが、
今読むと自分よりずっと若い青年として、
黙々と牧場仕事をしている姿が思い描かれます。
この物語はNHKの「少年ドラマシリーズ」で映像化されたため
ずいぶん話題になっていたし、
多くの大人たちが推薦する本でもありました。
でも、子供だったわたしは、この話がかなり苦手でした。
たとえ虹色の飲み物や、お花畑、たくさんの鈴の音、
そういうファンタジックなことが出てきたとしても、
幻想の中の馬と戯れる「おじさん」モミイチを怖いと感じていました。
それは何をどういおうと、戦争は怖いという
圧倒的な印象だったと思います。

大人になって「星の牧場」を読み返すと、怖さよりも悲しさが伝わってきます。
この夏読み返した時には、宮澤賢治の「風の又三郎」を思い出しました。
村の少年嘉助が逃げた馬を探して野原で方向を失ってしまう場面です。
そのとき、嘉助は焦りと孤独の中でガラスのマントにガラスの靴の
「風の又三郎」を見るのでした。
「星の牧場」のラストの幻想的な美しさも
またガラスのような透明感があります。
南国の島々ならではの甘やかな空気や、夜の美しさ、
子供のころには知らなかったそういう美しさを
重ね合わせて思い描けるようになると
ようやく、あの頃大人たちが何故感動していたのかわかるような気もします。

でも、やはり子供にとっては、
悲しみよりも強く心に来るのは「怖さ」だったのでしょう。
子供に怖い思いをさせたくない、
未来のある青年にこころを閉ざしてほしくない
美しい風景は、美しい風景としてそこにあってほしい
だけど、それを守っていける大人になれているのかどうか。

よろしければポチっとお願いいたします。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト




← 鎌倉からはじまった 初秋 / Home / ぎん色いろ色ー朝顔2015 →

Comment Post


Name:
Title:

Secret:管理者にだけ表示を許可する

Trackback

TB*URL  
 Home