空飛ぶ色いろnatsuno07

ようこそ! 
本に関すること、日々のこと、いろいろです。
ゆっくり遊んで行ってください。
文中敬称略とさせていただきます。
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author: natsuno07 ♀
絵を見ることが好き。 読書が好き。文鳥が好き。
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2009.01.31  皇帝ペンギン 


「きつねと私の12ヵ月」を観たともだちが、
同じ監督リュック・ジャケの「皇帝ペンギン」
という映画があることを教えてくれました。
2005年公開のフランスのドキュメンタリー映画です。
おぉ・・とDVDを借りてきて見てみました。
ペンギンの羽毛の質感まで感じられるような映像は、
ペンギンのみならず、南極の神秘的な美しさと過酷さを伝えてくれます。

撮影時間は8880時間という長期プロジェクト。
ちょっとした野鳥の観察でも、忍耐が伴いますが、
マイナス40度にもなるという真冬の撮影はいったいどのようにして可能になったのか、
そちらのドキュメンタリーも見たいと思ってしまいました。

海から片道20日以上の旅をして、繁殖地に向かうペンギンの長い列。
ひたすらよちよち歩くのかと思ってましたが、腹で氷の上をつるつる滑る
「ほふく前進」みたいなことも結構やっていました。
一年の決まった時期、方向感覚がなくなりそうなほど白い氷原を、
迷うことなく繁殖地にたどりつける不思議。
そして何よりも不思議だなぁと思うのは、
繁殖期がなぜ極寒の真冬なんだろう、ということです。
春なら、餌の確保の点でも、気候の点でも、
ずっと雛を育てやすいはずなのに。

フランス語のナレーションは、オス、メス、雛の声をそれぞれ、
男声、女声、子供の声で擬人化させています。
それがなんか照れくさくて、
つい「イエス、フォーリンラブ」と茶化したくなってしまうアホなわたし。
でも人間の目には同じに見えるペンギンがそれぞれ、
かけがえのない、一羽であり、
つがいであり、親子であることを感じさせる効果はあるのかも。

2月からロードショーの「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」
の試写会を見た同僚によると、とても面白かったそうです。
こちらも、ペンギンにつられて見てみたくなってます。

こうていぺんぎん
皇帝ペンギン
(2005/12/16)
ドキュメンタリー映画


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2009.01.29  古い旅の絵本 


ふるいたびのえほん
古い旅の絵本―茂田井武画集
(JULA出版局 (1999/12)
茂田井 武


夕方、西日本の雪雲がこちらにもやってきたかなぁと、
見上げた灰色の空。
うっすら紫色がまざっているような、
不思議な色合いでした。

吉祥寺には絵本の専門店
トムズボックスというのがあるようなので
雪の本ないかなぁと思いながら、
出かけてみたら、なんと、よく行く紅茶屋さん、
カレルチャペックの奥。
知らんかった。
求めて、「たのもう」とでかけていく
本屋さんかもしれません。

平積みになっていた本の中で、茂田井武の画集、
絵本・・をはじめて知りました。
温かみのある絵です。
川に降る雪の絵が表紙になっている、
「古い旅の絵本」
見ている自分の息がふうっと白くなるような感じです。
昨年が生誕100年だったそうです。


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2009.01.28  給食番長 


よそさまのブログに遊びにいって、
気になってしまった絵本を本屋さんで発見。
この気になる感じを「気になるでしょう?」
と誰かにバトンタッチしたい気分なので、
多くは語ってはいけないのかも。

絵ハガキセットなんていうのも横にありましたが、
この絵ハガキではたして何を書けば・・。
まさかぬいぐるみは・・・ないない・・・と思いならが、
ネットをあちこち覗いていたら、
ぬいぐるみのようなものが映っていたので
あるのかもしれません。

はじめは大きくかかれた文字を読み進むのですが、
小さく、必ず小窓になにか書いてあるので、
なにかなぁと思うと
こっちの小窓の中がたまらんです。
小窓を見ないとだめです。

ともかく給食はなつかしい・・。
中学のときも給食で、おひるの校内放送が流れてました。
放送部には、往年のハードロックにはまっている男子がいて、
今でも忘れない、クリムゾン・キングの宮殿、
21st Century Schizoid Man/Mirrors
聞いたことのない人にはなんて説明していいかわからないけれど、
ともかくこれ、「給食」の時聞く曲じゃないよね・・という。
先生が呆然と牛乳飲んでました。

きゅうしょくばんちょう
給食番長 (cub label)
(長崎出版 2007/06)
よしなが こうたく



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2009.01.27  冬の花火 


お茶の水界隈も坂が多いところです。
楽器店のつらなる大きな通りのゆっくりとした坂。
夏には街路樹が緑の影をつくっている
駿河台予備校や、アテネフランセあたりには、
飛び込み競技用のプールが下にありそうな急坂もあります。
お茶の水駅に向うには、どのみち坂を上がってこなければならず、
聖橋口のすぐ近くには、なんと「穂高」という古い喫茶店があります。
あの高峰、「穂高」です。
冬は暖かそうで、夏は涼しげなお店です。

武田百合子の「遊覧日記」には、
聖橋から隅田川の花火を見た話がでてきます。
「あの頃」と題された、最後の章です。
武田百合子さんが見たのは終戦直後の聖橋から。
はたしてビルの建てこんだ今でも花火は見えるのかどうか。
当時、坂下の神保町のRという酒房で
働いていたという武田百合子さん。
(三省堂のすぐ近くにあるラドリオのことかなぁと思うのですが、よくわかりません。)
酔っ払っては坂を上ってきて聖橋や
お茶の水橋のところにもたれかかっていたらしいです。
そしてたまたま見た花火。
遠い夏の夜、ただぼおっとして涙ぐんで見ていたという文章に
添えられている武田花のモノクロの写真の聖橋は、まるで冬のように見えます。
足りないものだらけの冷え込んだ時代の花火の話。

それにしても、どうして坂の話になったのかなぁと、考えてみたら、
坂知夏さんの記事を書いたとき、「坂」と書いて「ばん」と読むのだと
思ったからみたいです・・。冬なのに夏の話をしたくなったのも・・・・。

ゆうらんにっき

遊覧日記 (ちくま文庫)
(筑摩書房  1993/01)
武田 百合子



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2009.01.26  路地の落書き 


湯島天神の鳥居からちょっとお茶の水よりに来たところに、
実盛坂という、そうとう勾配が急な階段坂があります。
先日、湯島に用事があって、この坂の段々を下りてきたら、
道路にろう石で描かれた白い子供の絵が、広がっていました。
袋小路の行き止まりで車も来ないところ。
寒いのにまた随分大作を描いたなぁ、
なんて夜の路地に浮かび上がる絵を見ていたら、
なんだか帰るタイミングを逃した子供のような気分に。

この坂を「おばけ階段」なんて呼ぶ人もいるのだそうです。
そういえば「わが魂は輝く水なり」、
という芝居の主人公が実盛でした。
すでに戦死した息子(五郎)の亡霊と
実盛のセリフの掛け合いがなんとも言えない。
こんな急坂を勢いよく駆け上って行くような
血気盛んなツワモノたちの記憶を抱きながら
木曾義仲との最期の戦に臨んで髪を染めた実盛・・・
こんどはそんなことを思い出しながら、
この坂を歩いてみようかな・・
だけど坂を下りるときはやっぱり、
足元に全神経集中・・・が、いいみたい。

(「わが魂は輝く水なり」:1980年、清水邦夫作、
初演配役、実盛、宇野重吉、
2008年5月シアターコクーン、
再演配役、実盛 野村万斎、五郎の亡霊、尾上菊之介
が有名ですが、わたしの見たのは別の舞台でした・・。)


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2009.01.25  ゾウを食べるには一日一口ずつ 


同じ日、パルコファクトリーで開かれている坂知夏展、
「ゾウを食べるには一日一口ずつ」を見ました。
こちらは2月9日までなので、まだ開催中です。
ブログに、いくつかの絵が紹介されていますが、
実際に見ると色がさらにきれいで・・・素敵でした。
絵に添えられていることばが、詩のようです。
このことばからこの絵の世界が広がるんだなぁという不思議さと、楽しさ。
それとも、絵からことばが浮かんでくるのかな。

「ゾウを食べるには一日一口ずつ」という絵本があるのかと
勘違いしていましたが、絵本は「いのち」というタイトルでした。
今回の個展のテーマも「いのち」。
あぁ、動いているな、変わっていくな、育っていくなぁ、
そんな感じが伝わってくる絵の数々です。
会場で流されているDay by Dayというビデオで、
絵を描く坂さんと1歳の息子さんの淡々とした日常の姿を見ていたら、
なるほど一口ずつだ・・日常ってとても地道なことなんだ、
と思ったりしてました。

ナウマンゾウみたいなゾウが2匹、涙をぼろぼろこぼしている
「あと5年」という絵だとか、
「無意識の意識」(つま先を立てて、電車の中で本を読んでいる男の子の図)だとか、
画面左上に、サンタクロースらしき後姿が・・と思われる
「いるのいないの」という絵が好きでした。
時間を忘れて絵の世界を楽しんできました。

ばんちなつ
坂知夏 画集 「Chinatsu Ban」
(有限会社カイカイキキ 2009/01/09)


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2009.01.24  ぼくとハコイヌ 


ぼくとはこいぬ
ぼくとハコイヌ―ハコイヌのたんじょう
(ひさかたチャイルド 2008/10)
さとう えいめい


もう終わってしまいましたが、渋谷パルコのロゴスギャラリーで、
「ぼくとハコイヌ展ーハコイヌのたんじょう」を見ました。
去年の秋、出版された絵本の原画の他に、
昭和40年代の雰囲気を醸し出す、ペーパークラフト作品など、
ほのぼのワールドが出来上がっていました。

実写風景にハコイヌが登場する、
映像作品が先に世に出たようですが、
絵本もぬくもりがあってよいです。
映像の方は、ちょっとプレステの
「トロと休日」みたいでもあります。

動物は、おもちゃじゃないし、
自分勝手に作ったりもできない・・・はず。
そのことと、何かを大切に思う気持ちは
ごっちゃにならないようにしないといけないと思います。
ただ、ハコイヌを大切にしている、
男の子のココロが、いい感じではぐぐまれていくと
いいな、と思うのでした。

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2009.01.22  さかな1ぴき なまのまま 


さかないっぴき
さかな1ぴき なまのまま
(フレーベル館 2008/02)
佐野洋子

内容は忘れてしまっていたけれど、どうしてだか「ビール、生で!」
なんて感じの印象で、タイトルだけはずっと覚えてました。
ポルトガル料理の「いわしの塩焼き」のことを思い出したら、
どんなだっけと気になって読み返してみました。
昔本棚にあった「ふしぎ猫マキャビティ」(CATS)
の挿絵と同じ、佐野洋子の絵です。
おばあさんと暮らしている猫がともだちを探しに旅に出ます。
道に落ちてる縄で、縄飛びしながら行こうと思ったら、縄じゃなくて、へび・・・。

ひっ!と、びっくりしてたら、このへびも「ともだちを探してるんです」
なんていいます。
まずい。猫は早足で先をいそぎます。
でも猫はやっと見つけたと思って声をかけた
同じ猫たちから思いっきり傷つくことを言われて
うるうるの涙目になったりします。
そこへまたへびがやってきます。
「ぼくが泣かなかったとこ見なかったよね」
なんて変な強がり方の猫にも、
「見ませんでしたよ」とへび。
「ぼくちょっと長すぎるのかもしれません」
なんて、猫が避けていることも察しています。
ちょっぴり、話がかみあわなかったりもしているけれど、
最終的に猫はへびと一緒におばあさんのところに帰ってきます。
猫は塩焼きが好き、
でも「なま」がいいと言うへびのために、おばあさんに注文
「さかな1ぴきなまのまま」

てな、お話です。途中、他にもいろいろあったんですけどね。
ともだちってこんな風、あんな風、
って思い描いていたかもしれない猫くん。
気がつけば、向こうが「なま」が良ければ「なま」でどうぞ・・って思えるし、
こちらも無理して「なま」に付き合うことなく
「塩焼」を食べられるってことだったみたいです。
たとえば、
「ビール、生で!」」「うーろん茶で!」
なんていいながら、一緒に、はぁ・・と一息つける幸せみたいな。

関連記事 in my blog: どいてよへびくん,   だってだってのおばあさん


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2009.01.21  緑色の猫 


やはり前に住んでいたところで、いかにも「日向」という場所に
ときどき黒ネコがふにゃあという、格好で寝てました。
でも、同じ場所にロン毛の汚い白ネコも、
ふにゃぁあと寝てることがあります。
冷静に考えると(考えなくても)、絶対に別の猫ですが、
まさか日向ぼっこして・・・
白くなったり黒くなったりしてるんじゃなかろうね
とまじまじと見たりして・・。
白ネコのほうは「可愛くない」オーラ全開で、
うっすら目をあけるだけ。
黒ネコは、ふっと身体を起こして、
すっとこちらを見ます。その目がきれいな緑色・・・。

ところで身体自体が緑色の猫が・・。
ポルトガルワインGATAOのトレードマークです。
ヴィーニョ・ヴェルデ(緑のワイン)というのだそうです。
ポルトガル北部の緑の美しい丘陵地帯で作られるワインだとか。
去年、ポルトガル料理を食べにいった時教えてもらいました。
軽く泡がたって、ワインの色もうっすら緑がかって見えた気がします。
グラスに注がれている時、あっ猫と思ったけれど、
ボーイさんがさっさか連れていってしまい・・ずっと気になっていたら、
この間荻窪のTHE GARDENで小瓶発見。ん?と思う安さ。500円也。
ポルトガル料理は、曰く、わりとこってりした素朴な煮込み料理の他に、
何といっても「いわし」がお勧めだそうです。
いわし料理が出てくると、
ワインボトルに浮かんだ緑の猫が動き出すので、
おちおちテーブルには置いておけません。


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2009.01.20  トラ猫の考え事 


去年まで住んでいたところには、
アスファルトがしかれていない細い路地があって、
やせっぽちのトラねこが時々歩いてました。
すごく、考え事をしている風で
ややうつむき加減に向こうからすたすたやってくるのですが、
路地のこちらにわたしを見つけると、
ぎくぅう、とびっくりします。
そのくせ、ひらっと飛び乗った塀の上を
「そんなにびっくりしたわけじゃないけどね」
とでもいうようにゆっくり歩きながらすれ違って行きます。
あきらかに取り繕ってます。
「いや、たしかにびっくりしたよね」
となんだかふつふつと笑えてくるのでした。

今のところでは、駅から歩いてくる途中、
塀の上にふっと現れる猫がいます。
茂った庭樹の蔭からじっとこちらを見てます。
こんどはこちらが、ぎくぅうとして飛び退きます。
ちょうど駅から歩いてきて、
自分の考えに沈みこみがちになるくらいの距離にあるからだと思うのですが、
毎度、ものすごく驚いてしまう自分が、ちょっとくやしいです。
葉っぱの向こうで猫はあきらかに、ふふんと笑ってます。
「そんなにびっくりしたわけじゃないけどね。」
とりあえず取り繕って通り過ぎます。
最近してやられてばかりなので、
あの路地の、考えごとの多かったようなトラねこが懐かしいです。


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2009.01.19  長ぐつをはいたねこ 


ながぐつをはいたねこ
長ぐつをはいたねこ (世界傑作絵本シリーズ・スイスの絵本)
(福音館書店 2000/12)
シャルル ペロー 原作 ハンス・フィッシャー 絵と文
やがわ すみこ訳


ロングブーツの季節です。履く時はまぁいいとして、
脱ぐときがたいへん。座るところがないと
片足をえいやぁと抜いて、バランスを崩さないように、
おっ、はっ、ちょっ・・と格闘することになります。
で、長ぐつをはいた猫なんですが・・。
あの、「こねこのぴっち」の作者が、
なんと「長ぐつをはいた猫」の舞台裏を見せてくれてます。
粉屋の三人息子、風車をもらった長男、
ろばをもらった次男にくらべ、
猫をもらった三男はすっかりしょげた・・とか。

期待されないどころか落胆までされたのに、
猫はそうとうがんばりました。
まず、長ぐつを履く時点で大奮闘。
この姿が可笑しくて、しばらく見いっちゃいます。
二足歩行の人間だって大変なんだから、
猫が長ぐつをはいて立ち上がるなんて至難のわざ。
こっそり夜中に練習です。
それ以外にも、鏡に向かって「世にもおそろしい顔つきの練習」をしたり、
乗っ取る予定の城に行く前に「せいぜいおめかしして、
けいきをつけ」たりしてます。

長ぐつをはいた無理な姿勢で
例の毛づくろいをするから大変なんです。
すましてますが、舞台裏ではそうとうに、
わたわたしてます。
途中、象にばけた大男に鼻でブランコしてもらって、
つい目的を忘れて嬉しそうだったり・・・、
長ぐつをはいた後ろ脚で、
あごの下を掻いたりする姿もありました。
最後は、何がほっとしたって、
もう長ぐつを履かなくていいってこと。
当分は・・というかもう二度とこんなことはごめんだよ〜
とでもいうように
脱ぎ捨てられた長ぐつがよれっと残っている、
「長ぐつをはいた猫」でした。

関連記事 in my blog: こねこのぴっち


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2009.01.18  疾走する猫 


時々「なにがいったいどうしたっていうんだ」的な勢いで
猫が疾走していくのを見かけます。
あっけにとられて見送りますが、
その理由のひとつはどうやらこれかと・・・。

「ペキニーズ一家とポリクル一家の仁義なき戦い」。
緊張する抗争を、
猫のランパスキャット大親分がいかにして収束させたか・・・。
ミュージカル「CATS」の原作、T.S. エリオットが、
子供むけに書いた詩集の中にでてくる一篇です。

前に北村太郎訳、佐野洋子絵で、
「ふしぎ猫 マキャビティ」という本を持っていました。
ミュージカルが世に出る前に出版されたものです。
もう絶版になっているし、古本屋さんに売ってしまって手元にありません。
子供むけといっても、あの難解な詩を書くT.S. エリオットおじさんのこと、
そんなに面白いと思って読んだ記憶がありません。

ぼんやり印象に残っているのは、佐野洋子の絵と
「猫には3つの名前がある・・」という詩。
今は、エリオットおじさんの影が、
ミュージカルの向こうに押しやられてしまってますが、
最近ふと懐かしくなって、ちくま文庫から出ている本を買ってきて読みました。

さすがエリオット、脚注がいっぱいついています。
でも、とてもわかりやすい説明で、
以前読んだときより格段に面白かったです。
訳者のあとがきにあるように、
エリオットはやっぱり、猫だったんじゃないか?って気がしてきます。
人間なんかにわかりようもない猫の名前と、
エリオットの詩は似ているかもしれません。

文庫本にはエリオットの愛称ポッサムから取って、
「ポッサムおじさんの猫とつきあう法」という副題がついています。
(原書ではこちらがメインタイトルです。)
それにしても、「ペキニーズ一家とポリクル一家の仁義なき戦い」。
訳が面白いんです。
原題は「Of the Awefull Battle of the Pekes and the Pollicles」です。

きゃっつ
キャッツ―ポッサムおじさんの猫とつき合う法 (ちくま文庫)
(1995/12)
T.S. エリオットニコラス ベントリー



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2009.01.17  おまえうまそうだな 


3月14日から科博で、「大恐竜展」があるそうです。
「知られざる南半球の支配者」というサブタイトルがついます。
ホームページの「みどころ」をクリックしたところ、
南極で発見された恐竜の化石も登場するようです。
2002年に幕張メッセであった、恐竜展の時は、
全長33メートルのセイスモサウルスに圧倒されました。
骨のレプリカなんですけどね。
3歩も歩けば、心臓や呼吸器がえらいこっちゃになりそうだと、
なぜか恐竜になった気分で息苦しくなっておりました。

こんなのが、ずんずんずん、と歩いていたこともあるんだから、
地球というのは本当にすごいです。
で、恐竜の登場する絵本、「おまえうまそうだな」のご紹介。
もうずいぶんまえのこと、朝日新聞の書評欄を読んで、
本屋さんにさがしに行ったら、全然みつけられませんでした。
すごく売れたために、増刷中だったのだと思います。

その後しばらくして、やっと本を発見。
その後、あれよあれよという間に恐竜シリーズが続刊、
パペットぬいぐるみなんかも登場しているし、大人気のようです。

さて、ひよこは生まれてすぐ見たものを親と思う・・というのは、ほんとかな。
タマゴを割って、この世に生まれたばかりの、
アンキロサウルスくんが初めて会ったのは・・・。
おぉ〜、おいしそうな食べ物じゃ・・
と見下ろしていたティラノサウルス。
「おまえ、うまそうだな」なんて恐ろしいことを言われているのに、
自分は「ウマソウ」という名前なのかと勘違い。
ヒシと足に抱きついちゃいます。
おいおいおいおい。
しかし、このティラノサウルス、
意外なリアクションに動転してか、実はやさしい一面もあったからか、
「ちがうわい」と言えぬまま、
つい「ウマソウ」のおとうさんのふりをしちゃうんです。
あげくのはては、体当たりの極意だとか、
尻尾でパンチ!のやり方なんかを「ウマソウ」に伝授したりしてます。
無邪気に強いおとうさんに憧れる「ウマソウ」。
いつの間にか芽生えている愛情に追いつめられるティラノサウルス。
それで、どうなる?
絵本だと、この二種類の恐竜はかなりサイズが違ってますが、
調べるとティラノサウルス13メートル、
アンキロサウルス10メートルとあるので、
アンキロサウルスも結構大きくなるみたいです。

おまえうまそうだな
おまえうまそうだな (絵本の時間)
(ポプラ社 2003/03)
宮西 達也



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2009.01.15  ペンギンたんけんたい 


ペンギンたんけんたい (どうわがいっぱい)
(講談社 1991/08)
斉藤 洋 文 高畠 純 絵

絶滅しないでほしいと思われる鳥もいる一方では、
増えすぎると困るっていうんで、
巣を除去されたりしている鳥もいるんだから、
「とかくこの世は生きづらい」です。

この「ペンギンたんけんたい」は、
ペンギンシリーズとしてもう9冊も本が出ているお話。
50羽のペンギンが南の島を探検してます。
最初の上陸シーンで、こけているペンギンがいました。
この本で、ペンギンたんけんたいが出会うのは、
ライオン、にしきへび、わに、
それから、なんと・・

恐竜。

地理も気候も時代も無視されまくっている設定ですが、
とても楽しいお話。
ライオン、にしきへび、わに、は
ペンギンたんけんたいの列のあとからついて行き、
恐竜に出会いびっくり仰天します。
淡々と探検を終えたペンギンたちは、島の地図を作って島の入口?
に看板を立て去っていきます。
ライオン、にしきへび、わにのいた場所の横には
「きけん」の書き込みがあって、
恐竜のところにだけ「見どころ」とありました。
それを見たライオンとしては、
自分のとこにも「見どころ」って書いて欲しかったな
・・なんて思ってるのです。
そして、ペンギンたちが去っていった海に向かって
がおぉおっと、ほえてました。
なるほど、この世に生まれてきたからには、
誰もがみんな「見どころ」でありたかったりして。

さすがは百獣の王らしいような、そうでもないような、
ライオンの「がおおぉ」が好きだなぁと思うのでした。


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2009.01.14  南極アイス 


ローカルな話ですが、JR東日本のICカード(suica)のCMには、
イラストバージョンと、ぬいぐるみバージョンのペンギンが出てきます。
ぬいぐるみの方は近頃、ミネラルウォーター片手にヨガのポーズをあれこれ、
健康生活をはじめているようです。
おととしは、ペンギンくんが「南極アイス」という
アイスキャンディーを買っているポスターが駅に貼られてました。

suica.jpg
「南極アイス!そうかそうか・・・氷山が大変だもんね・・」
と勝手に切ながっておりましたが・・
「暑いからアイス食べよ」っと思っただけ?
たとえものすごく状況は厳しかったとしても、
呑気そうに見えるのがペンギンの好きなところですが、
それだけにも心配になります。

そういえば何のCMか忘れちゃったのですが、
白熊とペンギンが仲良しにしてました・・。
南極にクマが行った設定なのか、
ペンギンが北極まで遊びに行った設定なのか・・。
170年くらい前には北極にもペンギンに似たオオウミガラスという鳥がいたのに、
絶滅したそうです。
長い長い地球の歴史からしたら、つい昨日か一昨日のような最近。
北海道の天売島のオロロン鳥と呼ばれている鳥がこの仲間ですが、
こちらも現在絶滅危惧種に指定されています。
空飛ぶペンギンといわれている、ペンギンというには細身で
すっきりしたこの海鳥くんたちも
・・いなくならないで欲しいです。


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2009.01.13  ペンギン・ボックス 


寒いですね。
ペンギンオールスターキャストとともに
寒中お見舞い申し上げます。

20090112230952.jpg
先日、国立科学博物館に行ったとき、
ミュージアムショップでみつけました。

ペンギン18種のうち、日本で飼育されたことのある12種、
実物の12分の1のサイズなんだそうです。ちっさな氷山もついてます。
皇帝ペンギンって、さすが皇帝っていうだけあって、
ひときわ大きいのね?なんてわかったりする立体図鑑。
とはいえ、この面々が勢ぞろいするということは実際にはありえなくて、
アデリーペンギンと皇帝ペンギンが南極暮らし。
あとは、南極沿岸の島、南米の海岸や、
アフリカの海岸なんかに分布しているらしいです。

20090112225740.jpg
こちら、目のまわりが白いのは、
わたくしめが一番好きなアデリーくん。
「燕尾服を着た南極の紳士」なんだそうです。

20090112230527.jpg
体長120センチの皇帝ペンギンは子育て中。
ブリザードの吹き荒れる南極でオスのペンギンたちが、
渦巻き状に固まって足の間にはさんだ卵を
守る姿をドキュメンタリーで見たことあります。
渦巻きはぐるぐる廻り、かたまりとして体温を保ちあうのだそうです。
ペンギンって陸にいる時はちよちよちしていて、
ユーモラスですが、実は厳しい環境の中で生きるつわもの。
そのギャップが魅力。
いったん海にはいると、泳ぎのスピードも速いし、
潜る深さも相当なもので、かっこいい。
科博のミュージアムショップには、面白いものが沢山ありました。
化石だとか、鉱物標本だとか、ロケット模型だとか・・。
このフィギアボックスも、ペンギン他にも、
恐竜、海の哺乳類・・その他いろいろありました。


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2009.01.12  魔女のたまご 


まじょのたまご
魔女のたまご (あかねせかいの本 1)
(1978/11)
マデライン・エドモンドソンケイ・シューロー 作 掛川 泰子 訳


すっかり葉がおちて枝ばかりになったケヤキの大木をみあげると、
作られていた鳥の巣もあらわになっています。
そんな鳥の巣に住んでいるのがこのお話の主人公、魔女のアガサ。
もともとは鷲の巣だったところに、
ポータブルテレビを置いて怖い映画を見ながら暮らしてます。

アガサの仕事は夜、窓をがたがた鳴らしたり、
夜道を歩く人を怖がらせたりすること。
魔女のわりには、
鍋でぐつぐつ得たいのしれないものを煮込んだりしてないようです。
そんなアガサの巣に、置き去りにされた「たまご」がひとつ・・・。

カッコウです。
カッコウはオオヨシキリなどの巣に自分のタマゴを産み落として、
育てさせる鳥です。
自然界のお話はともかくとして、
見るからに怖そうな魔女アガサが何故かこのカッコウくんを、
育てるはめになってます。

懐中電灯と補虫網を手に、カッコウくんの餌を取りに出かけたり
(他の鳥たちに知られちゃ困るので、こっそり夜にがんばってます)、
お話をせがむカッコウくんに、
むかしの大魔女たちのお話なんかを聞かせてやったりしてます。
しかしながらカッコウは渡り鳥、
いつしかアガサの元を離れていこうとしています。

・・・で、いっちゃうんですね。
魔女の目にも涙。肩かけに顔を隠してうつむいて見送るアガサ。
鷲鼻から「つらら」をたらして、
ひとり寂しそうにポータブルテレビを見ているアガサ・・。
さ、寂し過ぎる・・・・
と思っていると、カッコウは渡り鳥
いつしかアガサの元に・・・。
嫌われ者やひねくれ者に、実は案外いいところがある
そんな話が子供のころ好きでした。
魔女のたまごはそんなお話です。


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2009.01.11  よだかの星 


冬の夜空はことさらに星がきれいな気がします。
一等星が7つもあるからだとか。
初夢はぜんぜん覚えていないのですが、
お正月中不思議な夢を見ました。
明け方くらいの暗さの川べりを歩いていると、
なんとカワセミが飛んできて、手に止まりました。
手乗りカワセミ!!
えぇぇ?川の向こうの暗がりからは、
きょっきょっきょっきょっ・・という
ヨタカの鳴き声も聞こえています。
いろんな鳥がいるなぁ、ここに住みたいな
・・・なんて思っている夢でした。

ヨタカの鳴き声はどこかのんびりしているようで、好きです。
冬空の星のきれいさと夢のせいで
「よだかの星」を読み返してみました。

忘れてましたが、お話の中でカワセミはヨタカの弟でした。
ヨタカはカワセミやハチスズメ(ハチドリ)の仲間なのだそうです。
(と、宮沢賢治は書いてます。)
でも、調べるとブッポウソウ目のカワセミとは分類が異なるようで、
ヨタカ目、フクロウ目と類似・・
なんてあったりで、よくわかりません。
写真をみると確かにフクロウタイプ・・
でも、愛嬌があると思うのです。
醜いと言っては周りからうとまれ、
タカからは「市蔵に改名しろ」なんて因縁つけられ・・。
(タカはもっと気高い鳥だと思うんですけどね。)
もう、遠いところに行ってしまおう、
とするヨタカに弟のカワセミが、
「いっちゃいけませんよ、ぼく、
ひとりぼっちになっちゃうじゃありませんか」
と止めてます。なのに・・・・。

星はきれいだけれど、
ヨタカにはやっぱりいかないでほしかったです。
夢の中では声だけだったので、
なんなら次の機会には手乗りしてもらいたいくらい。

よだかのほし
よだかの星 (宮沢賢治のおはなし)
(岩崎書店 2005/03)
宮沢 賢治 作 村上 康成 絵



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2009.01.09  「くまのこ」と「しっぽ」 


おさるがふねを
光村ライブラリー〈第18巻〉おさるがふねをかきました ほか
(光村図書 2002/03)
まど みちお 三井 ふたばこ


朝から歌詞が浮かんでこない童謡のメロディが、
何故だかぐるぐるしてます。
たしか・・ゾウが水浴びしてたような・・
とネットで調べたところ、ゾウじゃない。
スギノコが出てくる歌じゃないし
なんだったっけ・・くまのこ?
うん、そうかもしれない。
かすかな記憶をたよりにネット放浪。
そしてついに発見。「あめふりくまのこ」という歌でした。
おやまに あめが ふりました
あとから あとから ふってきて・・・♪
なるほど異常乾燥注意報発令の冬、雨降りがひさしぶりで、
うれしかったらしいです。

本屋さんに行ったら、
「おさるがふねをかきました」という本を見つけました。
童謡の「ぞうさん」が有名なまどみちおの詩。
ふねを描いたさるがさいごに、
ふねにシッポをつけました・・というもの。
自分では満足できるもの。
逆立ちして喜べちゃうようなもの。
そんなシッポみたいなものが、
ちらっと見えては通りすぎていくような気がする1月です。


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2009.01.08  すてきな初夢 


湯島天神からお茶の水の方にまっすぐ歩いて、
坂を下ったあたりに嬬恋神社というのがあります。
ここには正月二日の夜に枕の下に敷いて眠ると、
いい夢が見られますよ?という「夢枕」が売られています。
七福神が乗る宝船と、鶴亀の絵が刷られている2枚の絵です。
随分前に買ったものがあったのに、
すっかり忘れてぐうすか眠ってしまったし、
どんな初夢を見たのかもさっぱりおぼえてません。
もはや手遅れですが、そうだそうだ・・と思って出してきてみました。
説明書きによると、いち富士、に鷹、さんなすび・・は、
不死、多嘉、成す実、の意味なんだそう・・・知らなかった。

・・・なんだか薬の効能書きみたい。
そんなにぴったり、夢を都合よく見られるわけないから、
こういうおまじないが登場するんですよね。
「効かないなぁ・・」なんて思ったとしても
あんまり深刻じゃないし。

嬬恋神社からからさらに坂を下って、
再びえっちらおっちら坂を登ると、神田明神です。
ほんの数年前までは、ここらはちょっと脇道にそれると、
樋口一葉の世界そのものみたいな、
石段と井戸と木造家屋なんていうのがありました。
明日は雪になるそうです。
坂道をつるつるしながら、歩くのが大変だから少し早起きしなきゃ。
その昔の江戸っ子たちも、
雪の日には、そろそろと歩いていたのかなぁ・・。

yumemakura.jpg


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2009.01.06  動物園 


お正月に読んだ本の中に、
三崎亜記の短編集「バスジャック」がありました。
表題作を含めて7つの短編が収録されていますが、
「動物園」と「送りの夏」が特に印象的でした。
「動物園」には、ヒノヤマホウオウという鳥が登場します。
正確には、登場させなくてはいけない
「動物園」側の要請を受けて、
主人公がヒノヤマホウオウの幻影を仕掛ける仕事をしているのです。

いかにもありそうな現実と、
絶対にありえない非現実が、淡々と交錯していきます。
幻影を見せているその内側で
静かに本を読んでいる主人公の感じがなんともいえません。
このようにして、
人がヒノヤマホウオウを見たいと思うのか思わないのか・・・。
それはともかく、こんな風にいつかどこかの動物園で
「ヒノヤマホウオウ」を見ていたことがあるような、
不思議な感覚にさせられます。

子供に夢を与える・・という言い方の裏側には、
どこかにこういう嘘が潜んでいるかもしれない、
そしてそれを見抜くのも子供です。
表題作の「バスジャック」の中では、
バスジャック犯の持ち込んだ爆弾の偽りを見極める合図が、
「王様ははだかだ」でした。
「動物園」でも、「大人の事情」のほころびから、
嘘をあばきだすのは子供たちの観察する視線でした。
主人公はまた幻影を仕掛けるために動物園の檻に入ります。
いつも見に来る少女のために、羽根を広げて七色の光を見せたりします。
ヒノヤマホウオウの幻影の向こうに見え隠れしている
大人の作為はバカバカしいものなのか、
それとも大人の努力なのか。

ばすじゃっく
バスジャック (集英社文庫)
(2008/11)
三崎 亜記


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2009.01.05  まえがみ太郎 


天気に恵まれ、初日の出を見ることができました。
6時15分過ぎくらいから、東の空が赤く染まって、
高い空はもうすでに白々と明けています。
6時50分頃。
ぴかっとまっすぐ光線を放って、
ビルの向こうから真っ赤なまん丸の太陽が登場!
かっこいいぞ、太陽、そんな歓声を上げたくなるようでした。

その赤い輝きに、「まえがみ太郎」のクライマックスに
「どうどの山」から飛び立つ火の鳥のことを思い出していました。
こどものころから大好きなお話です。
元旦生まれの「まえがみ太郎」という男の子が、
「どうどの山」から飛び立てなくなっている火の鳥のために
「いのちのみず」を探す旅に出る冒険物語です。
「お正月さん」からもらった「つばめとび」という
空駆ける白い馬、
樹齢何百年という大木の化身と思われる山ん爺、
鮭にからかわれて川まで迷い込んで
にっちもさっちもいかなくなってしまった鯨、
川の淵に住む大岩のようなウシオニなどが、
まえがみ太郎のパワーをアップしていってくれます。
「風吹かん村」に火の粉を振らせては困らせていた火の鳥が、
なぜどうして飛びたてたのか、
大人になっても、くりかえし考え続けるラストです。

まえがみたろう
まえがみ太郎
(偕成社 1979/07)
松谷 みよ子作 丸木 俊 絵



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