空飛ぶ色いろnatsuno07

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2017.04.14  「朝、冷たい水で」 如月小春精選戯曲集2より 


Koharu0.jpg
如月小春精選戯曲集2
(2016/12/19 新宿書房)


如月小春の十七回忌に出版された戯曲集2には、
光の時代、ANOTHER、工場物語、DOLL
トロイメライ、NIPPON・CHA! CHA! CHA!、朝、冷たい水で
の7つの戯曲が収録されています。
「朝、冷たい水で」の初演は、1994年5月、
劇団「NOISE」の下北沢スズナリ公演です。

ヨシダ ヒトミという青年は、
自分のところに、派遣されてきたという「家族たち」と
言われるがままに、家族づきあいをしているうちに、
その「家族たち」に盛大に見送られ
内戦のつづく国境地帯に「派遣」されていくことになります。
「ロミオとフリージアのある食卓」に出てくる
「三越の配達の青年」と同じです。
彼もまた周囲に盛り立てられ
ロミオに仕立てられてしまいました。

「あなたはいままで一人の物語を生きてきた
でももうそういうのは流行じゃないんです」
「派遣されていくのはあなたです。」


この芝居が上演される2年前の1992年
カンボジアの内戦終結を監視するために自衛隊が派遣されました。
もう25年も前のことです。
上演された1994年の翌月には松本サリン事件が起きました。
ジュリアナ東京が閉店になったのもこの年です。
バブルが崩壊していた時期。

ここはいったいどこですか?
夢の都、それとも荒れ果てたガレキの城ですか?
どうしてこんなところにいるのでしょう?
これからどうなってゆくのでしょう?
・・・・・・・・
川面はキラキラ光っていますか?
しあわせですか?
仕事は面白いですか?
家族とはそこそこうまくやっていますか?
世界の具合はどうですか?
また少し血が流れましたか?
それともそんなこと、あまり気にしちゃいませんか?
気にしたところでどうしようもないですか?


これはラストのヨシダ ヒトミの長い台詞です。
だから彼は「朝、冷たい水で顔を洗う」
自分が自分であるために、眼をはっきりと醒ますために
「世界と向かい合うために」

関連記事 in my blog: ロミオとフリージアのある食卓, うたかたの城,
解体されゆくアントニン・レーモンド建築

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2017.03.03  ロミオとフリージアのある食卓 



(劇団綺畸の上演のチラシ)

「イプセンの「野鴨」はロミオとジュリエットの変奏曲という説もある」
という文章を読んだ時、
「ロミオとフリージアのある食卓」という
如月小春の芝居のことを思い出しました。

フリージアというごく日常的な花と
ロミオという劇的な役柄が飾られている食卓。
静物画のようなタイトルのこの芝居、
静かで無機的な長いセリフがあったあと、
さりげなさや日常性をやたらに強調しながら、
「ロミオとジュリエット」の舞台が始まります。

30歳目前の樹里絵津都(ジュリエット)は
路美夫(ロミオ)の登場の遅れにやきもきしています。
そこにやってきた、三越の荷物配達のバイト。
このバイトはわけもわからず、路美夫の役を押し付けられ
巻き込まれていきます。
演じているのは「中野区」のひとびと、
北野神社例大祭の催し。

「野鴨」の中では幸せそうな一家の裏を
グレーゲルが暴き立てますが、
奇夜比由烈徒(キャピュレット)家の和やかさには
「裏」もへちまもありません。
そもそも芝居なのですから。
路美夫だけは、あたかも自分が「演者」であることを知らない
・・ようにも見えますが、
「門多牛(モンターギュ)さん」側での演出だろうと
奇夜比由烈徒(キャピュレット)家では言っています。
だから観客は、路美夫役の若者が困惑し、否定し、
帰らせてくれと喚いたり迎合したりするのも
演技かもしれないと思っています。
そして彼だけが最後には「ほんとうに死んでしまった」ようだけれど、
それもまた芝居なんだろう、と心の中では思っています。
家同志の争いに巻き込まれ、人を殺し、また人を殺し
そして死んだ若者「ロミオ」のように見える。
そんなに立派でもないし、
ごく自然で「さりげない」、どこにでもいそうな若者だと。

如月小春は2000年に44歳で亡くなってしまいました。
2000年というのは、まだまだインターネットのURLだとか、
メールアドレスということばが耳新しかった頃です。
ネット通販がここまで進化して
宅配による物流がパンクしそうになる・・・なんて。
2017年の現在を
如月小春だったらどんなふうに見るのだろうと考えます。
今、他の戯曲も読んでいます。
見ていない舞台ばかりですが、台本だけでも
十分面白い作品の数々です。

関連記事 in my blog: 耳鳴りのうた

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2017.02.26  だれが、ヘドウィックを 


nogamo1.jpg
(岩波文庫 原 千代海訳)

イプセンの「野鴨」は、
「ロミオとジュリエット」の変奏曲という説も・・
というので二つの戯曲を読み比べてみました。

パリスとの結婚を嫌がるジュリエットを
もう自分の子ではない、とののしるキャピレットと、
自分の子供でないかもしれないと知ったとたんに
ヘドウィックを追い払うヤルマールは
器が小さいという意味では似ているかもしれません。
でも、それだけで変奏曲というほどのものなのか
いまひとつわからないのでした。
そもそもヘドウィックの死がとても不可解です。

彼女の出生の疑惑を暴き立てることで、
真の幸福が生まれるはずと思ったグレーゲルスでしたが、
実際は、それを知ったヤルマールが
やけくそになっただけでした。
それでグレーゲルスは、ヘドウィックに
「大事にしている野鴨を殺すことで
父親ヤルマールの愛情を取り戻すことができるかもしれない」
とけしかけるのです。
これも意味がわからないけれど、キリスト教的な
自己犠牲という考えなのかもしれません。
ここは、いっそファンタジーで、
ヘドウィックは野鴨の生まれ変わりでした・・
とでも言ってくれるほうがまだわかるという。

「だれがヘドウィックをころしたの?」
「それはわたし、と野鴨が言った」
「かわいそうなヘドウィックのため
なりわたるかねをきいたとき
みずどりたちは いちわのこらず
ためいきをついて すすりないた」

マザーグースの歌など思い出しながら、
結城座の「野鴨中毒」は確かに「野鴨」の変奏曲だったけれど、
変奏曲のほうがずっといいなと思うのでした。

関連記事 in my blog: 野鴨中毒,  それはわたし、とスズメは云った

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2017.02.25  シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を読む 


romio.jpg
(新潮文庫・中野好夫訳)

もともと「野鴨」はシェイクスピアの
「ロミオとジュリエット」の変奏曲だという説もある

昨年観た「野鴨中毒」のパンフレットに書いてあるのを読んで
妻の不貞を疑う「オセロ」ならわかるけれど、
どうしてだろうとずっと気になっていました。

「ロミオとジュリエット」には二人の窮地を救うために
ある秘薬をくれるロレンスという僧が出てきます。
一旦仮死状態になるけれど、時間がたつと蘇るという薬。

この世に生きとし生けるもの、それはいかに有害なものであっても
なんらか特別の効験をこの世に与えないものはない
と同時に逆に、いかに益あるものとても、一度正しい用法を誤らんか
その本来の性に反して、思わぬ濫用の害をなさぬとも限らぬ
用法のその当をえざれば、徳そのものが悪となり
活用次第では、悪も時に立派に役に立つ。


庭で薬草を摘みながらの独白です。
観察ノートをつけているような、淡々とした感じですが
最後のことばはなかなかに怖いことばだと思います。

若い二人を助けることは、
いがみ合うキャピレットとモンターギュの関係を
改善するきっかけになるかもしれないと
僧ロレンスはその薬を使いました。
でも、二人を救うことはできませんでした。
薬を使わずに、二人を守ることもできたかもしれないのに。

戦争は医学や科学を発展させるということですが、
命を守りたい、平和を守りたい
そういうキモチもまた科学を発展させてきました。
でも、結果は意図や理想と必ずしも一致していないようです。

シェイクスピアが同じ年に書いたという
「真夏の夜の夢」は妖精の媚薬が騒動を起こす話です。
その明るく、ほがらかな結末の対極に
ロミオとジュリエットの横死の結末がありました。

関連記事 in my blog: 野鴨中毒, 早春の「夏の夜の夢」,
雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた

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2016.06.12  雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた 


Star Red
(マウスをのせると、パンフレット。)

1982年日生劇場で上演された
「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」。
当時、このお芝居は二つの意味で話題を呼んでいました。
一つは、往年のタカラジェンヌがあつまって、お芝居をするということ。
二つ目は、清水邦夫と蜷川幸雄が、9年ぶりにタッグを組むということ。
なんでも二人が「櫻社」という演劇集団を解散するきっかけになったのが
「ロミオとジュリエット」であったそうです。
今は亡き淡島千景、久慈あさみがロミオとジュリエット
そしてかつてのタカラジェンヌたちが総勢30人、
そのキャスティングに、なんとしても見たいと思ったらしい母・・
のお相伴にあずかり、わたしも観に行きました。

舞台の物語は宝塚のお話ではありません。
北陸のとある百貨店肝いりで創立された
石楠花少女歌劇団の35年後。
その熱烈な男子ファン「バラ戦士」も今は50代
北陸のその都市では名士ともいえる男たちです。
演じていたのは、佐藤慶、渡辺文雄 (この方たちも故人です)。
今も変わらぬおバカで可愛げのあるアイドルファンな男子たちですが、
そこには、どうしようもなく戦争の影が落ちており、
ティポルト殺害の罪で国を追放されるロミオの台詞が
いつかたくさんのロミオたちの台詞に
増幅していくところがすごいのです。
蜷川幸雄ならではの群集劇でした。

闇にひそむお前にたずねる
この時代をこえていつまでも残るものがあるだろうかと
ああ二度とめぐりあえぬ悲しみだけがあふれる・・・
・・・
のぞみのない悲しみのなかで
ざわめく闇の底にひそみ
なおもあなたのことばをきく
なおもあなたのことばをききわけたいと願う


そしてラスト、30人のジュリエットのユニゾンの台詞が心に響くのでした。

amenonatsu.jpg

関連記事 in my blog: なにかきらめくものを思い浮かべて, かもめ


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2015.07.07  うたかたの城 


うたかたの城

おぼろな記憶ですが、
横内謙介の「うたかたの城」というお芝居に、
青空を見たことがない未来人が出てきたと思うのです。
古いファイルを引っ張り出して来たら、
観たのは、1993年夏の本多劇場、20年以上も前。
いっしょに、ジュリアナ東京閉鎖の新聞記事もファイルしてあって、
しばし理由がわからなかったのですが、
舞台が、かって大賑わいしたディスコの跡地ってことになってたから、
一緒にファイルしたのだと思い出しました。
この芝居を見たあとから、青空を見るといつも
「未来にはもう見られない景色かもしれない」
と思うようになった気がします。

先日、マグリットの絵を見たときにも、
見ることができなくなるかもしれない
「青空の未来」について考えたりしました。
パンフに横山謙介がこんな文章を書いています。

芝居なんてこの世から消えても構わない
夢のようなものかもしれません
・・・・
けれど、私たちの続けているこの仕事にも
この世から消えない方がいい何かの効用があるかもしれない


バブル経済がはじけた当時のことばです。
それはもう今に始まったことじゃなくて、方丈記にも
書かれているよね、という。

よどみに浮かぶうたかたは、 かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、 又かくのごとし。


江戸の人から見れば未来人なわたし、
天の川を見たことがありません。
江戸の人はそれを聞いて、どう思うのだろう。

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2015.04.09  欲望という名の電車  


街角
(欲望という名のバー。マウスを乗せると市電が見えます。)

ニュー・オリンズは「欲望という名の電車」の舞台です。
ねっとり蒸し暑い夏に息づまるように繰り広げられる人間ドラマ。
実際にその地に立つと、
停留所で市電を待っている人たちや、スマホを覗き込んでいる人たち、
話す言葉は違うけれど、東京でも同じように見かける日常です。
ハリケーン・カトリナがもたらした大災害の夏から
もう10年が経とうとしています。

「欲望」という名の電車に乗って、「墓場」と書いた電車に乗り換えて
「極楽」で降りるように言われたんです


かつて「Desire」行きの市電は本当に走っていたそうです。
日本でも、市電の走っている街には独特の趣きがあるような気がします。
「千と千尋の神隠し」でも市電(路面電車)が出てくるシーンが好きでした。

街角
(ベランダにマルディグラの飾りつけのある建物。
マウスを乗せると別の建物が見えます。)

2月でも日本の4月ごろくらいの気温があって、南国の明るさがあり、空が広い。
なんとなく高知みたいだな、と思ったりしていました。

Desire3.jpg


関連記事 in my blog: It's only a paper moon

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