空飛ぶ色いろnatsuno07

ようこそ! 
本に関すること、日々のこと、いろいろです。
ゆっくり遊んで行ってください。
文中敬称略とさせていただきます。
引用は青字にしています。

プロフィール

author: natsuno07 ♀
絵を見ることが好き。 読書が好き。文鳥が好き。
日常のあれこれ書いてます。
うちの文鳥


yumenosuke


natsuno07



@soratobuiroiro

更新通知なつぶやき


小鳥なつぶやき




カレンダー


04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -


記事の年月でさがす


2017年 04月 【13件】
2017年 03月 【15件】
2017年 02月 【12件】
2017年 01月 【7件】
2016年 12月 【9件】
2016年 11月 【13件】
2016年 10月 【2件】
2016年 09月 【3件】
2016年 08月 【6件】
2016年 07月 【8件】
2016年 06月 【9件】
2016年 05月 【12件】
2016年 03月 【8件】
2016年 02月 【2件】
2016年 01月 【2件】
2015年 12月 【8件】
2015年 11月 【3件】
2015年 10月 【3件】
2015年 09月 【2件】
2015年 08月 【3件】
2015年 07月 【2件】
2015年 06月 【4件】
2015年 04月 【6件】
2015年 03月 【7件】
2015年 02月 【5件】
2015年 01月 【2件】
2014年 12月 【3件】
2014年 11月 【3件】
2014年 10月 【2件】
2014年 09月 【2件】
2014年 08月 【2件】
2014年 07月 【1件】
2014年 06月 【3件】
2014年 05月 【6件】
2014年 04月 【6件】
2014年 03月 【8件】
2014年 02月 【3件】
2014年 01月 【3件】
2013年 12月 【5件】
2013年 11月 【3件】
2013年 10月 【4件】
2013年 09月 【12件】
2013年 08月 【15件】
2013年 07月 【16件】
2013年 06月 【11件】
2013年 05月 【11件】
2013年 04月 【6件】
2013年 03月 【7件】
2013年 02月 【3件】
2013年 01月 【7件】
2012年 12月 【3件】
2012年 11月 【4件】
2012年 10月 【5件】
2012年 09月 【4件】
2012年 08月 【10件】
2012年 07月 【10件】
2012年 06月 【2件】
2012年 05月 【7件】
2012年 04月 【4件】
2012年 03月 【10件】
2012年 02月 【7件】
2012年 01月 【7件】
2011年 12月 【4件】
2011年 11月 【10件】
2011年 10月 【13件】
2011年 09月 【5件】
2011年 08月 【12件】
2011年 07月 【15件】
2011年 06月 【6件】
2011年 05月 【9件】
2011年 04月 【11件】
2011年 03月 【5件】
2011年 02月 【5件】
2011年 01月 【13件】
2010年 12月 【7件】
2010年 11月 【4件】
2010年 10月 【10件】
2010年 09月 【8件】
2010年 08月 【11件】
2010年 07月 【16件】
2010年 06月 【18件】
2010年 05月 【13件】
2010年 04月 【16件】
2010年 03月 【12件】
2010年 02月 【9件】
2010年 01月 【2件】
2009年 12月 【11件】
2009年 11月 【11件】
2009年 10月 【12件】
2009年 09月 【5件】
2009年 08月 【16件】
2009年 07月 【15件】
2009年 06月 【8件】
2009年 05月 【14件】
2009年 04月 【18件】
2009年 03月 【11件】
2009年 02月 【13件】
2009年 01月 【22件】
2008年 12月 【13件】
2008年 11月 【18件】
2008年 10月 【7件】



カテゴリでさがす

手書き風シリーズ星本の種類、など
記事のメインカテゴリーです。



キーワードでさがす




タグでさがす

手書き風シリーズ星記事の多い順です。


2017.04.23  騎士団長殺し 



騎士団長殺し 
第一部 顕れるイデア編 ・ 第二部 遷ろうメタファー編

(新潮社 2017/2/25)
村上 春樹

読了しました。
なんというか、いろいろでした。
父と子の問題、戦争で亡くなった人を鎮魂するということ、
暴力を前にしたときの人間の弱さ、プラトニックラブなどなど。

二部に入ってからの展開は、
不思議の国のアリスさながらというか、
子供の「ごっこ遊び」のようでした。
きゃーきゃー怖がることでエキサイトする感じ。
わたしはむかしから、この「ごっこ遊び」に
のりが悪いほうだったので、
かなり盛り上がり切れない気持ちで読んでいました。
そういえばフクロウも出てくるし
「禁じられた遊び」のようでもあります。

タイトルから「ジョバンニ」が連想されたり、
画家が亡くなった妹を深く愛していたことや、
東北地方をさすらうところから
宮澤賢治的な世界になるのかと思いましたが、
まったく関係ありませんでした。
オペラ、ドン・ジョバンニすらも
あまり関係なかった気がします。
先日読んだ「戦争と美術」のような話も少し期待しましたが、
まったく関係ありませんでした。

箱やカバーだけあって中身の抜けている本棚の前に
立っているような感じ。
画家がいないアトリエの
がらんとした感じとも似ています。
小説の中でも引用されていましたが、T.S.エリオットの
「我ら虚ろな人間たち・・」なのか。
虚ろではあるけれど、
何かを愛さずにはいられないということなのかなと。
We are the hollow men
We are the stuffed men
Leaning together
Headpiece filled with straw. Alas!

関連記事 in my blog: 戦争と美術 画家の魂

あらすじは(続きを読む)から。ご参考までに。
スポンサーサイト

←続きを読む



2017.04.20  騎士団長と裸の王様 


hadakano_.jpg
(本棚からひっぱりだした古いアンデルセン童話集では、「裸の王様」じゃなくて、
「王さまのあたらしいきもの」というタイトルになっていました。)

村上春樹の「騎士団長殺し 第一部 顕れるイデア編」
を読み終えて、第二部に入りました。

小説を読みながら、
アンデルセンの童話「裸の王様」のことを考えていました。
「愚かだと見ることができない」と言われた服を着て
王様が裸の行進をしてしまうという話です。
それを見抜くのが無邪気な子供という
いかにもアンデルセンらしい童話です。
詐欺師の仕立て屋が全面的に悪者で、
王様を含めて大人たちは愚か者です。

そんな本来の童話を離れて、もしある仕立て屋が、
本当に「愚かだと見ることができない」服を作ったのだとしたら。
たとえ王には見えていなくても、
家来にも見えていなくても
王国の大部分が愚か者だったとしても。
「愚かだと見ることができない」という服を着ることこそが
真理であるとはいえないだろうかと。
実際は50%の人にはその服が見えていたけれど、
国王は見えないので、裸だと言った子供が正直だと褒められる
それこそが愚かさということじゃないかと。

別の仕立て屋のことも考えました。この人は
「裸こそが、最高に美しい服」
というコンセプトで見えない服を仕立てたのです。
知恵の木の実を食べて、裸を「恥」と思う、
それこそが愚かさではないかという主張。
楽園回帰な服です。

そういう「目に見えない服」というのが、
イデアというものだろうか
というようなことを考えていたのです。
聞いたところによると、この小説は答えを出さないそうなので、
先を急がず、ゆっくり考えながら読んでいます。
(裸の王様は出てきませんが)
二部からはじわじわと、残酷なシーンが見え始めました。
もろもろ、気持ちの悪い状況になっていっています。

関連記事 in my blog: 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

よろしければポチっとお願いいたします。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村






2017.02.03  夏目漱石の「こころ」を読む 


moritokaigan4.jpg
(旺文社文庫の表紙絵はこんな感じ。)

夏目漱石の奥さんの語る「漱石の思ひ出」は
あまりに面白くて、読み終えてしまうのが惜しく
残りちょっとのところで中断しています。
それで、合間にひとつぐらい、夏目漱石の小説を読もうかなと
「こころ」をKindleにダウンロードして
会社の行きかえりにスマホで読みました。
これを明治の文豪、漱石が見たらどんな顔をするのか。
こんな感じに時代が進んでくると、
夏休みのたびに、学生向け名作にラインナップされていた
夏目漱石の「こころ」なんていうのも古い話です。

古いわたしは中学生の時、受験用参考書の旺文社が出している
旺文社文庫で読みました。
いろいろ解説や注釈がくわしい文庫だったと思います。
内容はすっかり忘れていましたが、
カバーの絵が浜に打ち上げられたヒトデの絵だったことは覚えていました。
今はもう旺文社文庫そのものがない・・・。

さて小説は、鎌倉の海岸で見かけた「先生」を
「わたし」が好奇心にかられて追いかけていくところからはじまります。
巧みな文章で夏の美しい海岸風景が目に浮かぶようです。
中学生の時は何にも思わずに読んでいましたが、
「ベニスに死す」の逆パターンみたい。
しばらくするとこんなやりとりがあります。

「恋に上る楷段なんです。異性と抱き合う順序として、
まず同性の私の所へ動いて来たのです」
「私には二つのものが全く性質を異にしているように思われます」
「いや同じです。・・・」


危篤の父を看取ることもせず、
「先生」の安否を確かめに東京へ向かってしまう・・
そういう衝動的な行いは、
「わたし」が「先生」に恋をしていたことの現れであるように
感じられました。
そして後半に連綿と続く遺書を読んでいると、
自殺したKと「先生」のこころにも、お譲さんへの恋とは違う、
「恋」があったのでは・・と思うのでした。
「男同士」とか「男女」いうことはあまり重要なことではなくて
「恋というものは残酷でエゴイスティックだ」ということが、
自殺現場のリアルな描写に感じられます。

そこに「漱石の思ひ出」の本を重ねると、
それじゃあ、あまりにさびしすぎる「こころ」が
少しぬくもりを帯びるような気持ちになるのでした。

moritokaigan2.jpg
(鎌倉ではないけれど、湘南の海。遠くに江の島、もっと遠くに富士がぼんやり見えます)


関連記事 in my blog: 夏目漱石の妻

よろしければポチっとお願いいたします。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村





2016.11.26  仏ヶ浦 飢餓海峡の舞台 


仏ヶ浦
(巨大な鷲がとまっているように見える岩。
オンマウスで、ムーミン一家のような岩が見えます。)

なぜか11月に初雪が降った上に積もった東京。
そんな寒い今日この頃ですが、夏休みの思い出、
青森旅行の話をちょこちょこ書きたいと思います。
青森に行こうと思いたったのは、
新潮少年文庫の作家、水上勉と三浦哲郎の作品の風景を
実際に見てみたいと思ったからでした。

水上勉は「蛙よ木からおりてこい」でも取り上げていたように
飢えるということ、喰うということを
たびたび小説の中で表現しています。
「飢餓海峡」は終戦直後の混乱した時代に
強盗殺人を起こした男が、仲間を殺し
生き延び、成功者となるも、
のちに自分の過去を知っている女を口封じに殺すという話です。
その男、犬飼多吉(のち垂見京一郎)が最初の殺人を
犯して、逃げるのが津軽海峡の仏ヶ浦です。

冬は海が荒れるので観光船も出ないという
そんな難所、どんなところなのか??
と長い間思っていました。
その日はちょっと雨が降ったりやんだりで
おどろおどろしいことになるのか・・と思っていたら、
「極楽」という言葉がぴったりする綺麗な風景。
鷲がとまっているように見える岩など、
異国にいるような、ファンタジックな感じでもあります。
しかも海の色もとてもきれいです。
天気がいい日の夕方は、白い岩肌に夕陽が映えてさらに綺麗だそうです。

hotogegaura1.jpg
(海の水がエメラルドグリーン)

やっぱり見てみないとわからないものだなぁと思うのでした。
この飢餓海峡が新聞小説として日々新聞に載ったのが昭和37年。
今年と同じく11月に東京に雪が降った年でした。
そして小説の中で、第二の殺人が起きるのは、舞鶴。
香月泰男もシベリアシリーズの中で「海峡」の絵を
描いていますが、引き揚げ船が多く戻ってきた港でした。
大人たちは、その苦しかった記憶を
次の世代に語り伝えようとしていたのでした。
でも、風景はただただ無心できれい。

Kigakaiyo0.jpg
(古い文庫の表紙は、篠田桃紅でした)

関連記事 in my blog: 蛙よ、木からおりてこい

よろしければポチっとお願いいたします。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村





2015.02.20  きりこについて  


きりこについて (角川文庫)
(2011/10/25)
西 加奈子

表紙のネコはピンクだけれど、登場するのは、
ラムセス2世という黒猫、そして
初恋の男の子から、「ぶす」と言われたショックがきっかけで
ひきこもりになってしまう「きりこ」。
直木賞受賞の西加奈子ってどんな?と気になっていて手にとって
読み始めたらとまらない。
関西弁が心地よくて、面白かったです。
昨年は「アナと雪の女王」のせいで、「ありのまま」ブームでしたが、
2009年、Let it goな自分に目覚める「きりこ」の物語が
すでに書かれていたのでした。

どん底の思春期、
わたしのそばには黒猫のラムセス2世はいなかったけれど、
白い文鳥がいました。

中学生の頃。
母親が買い物に出かけていて中に入れず
制服のまま縁側で寝転んでいたら
白っぽい小鳥が飛んできて顔を覗き込まれました。
「なんか変な小鳥がいる」
母が帰ってきて縁側の戸が開くと、小鳥も部屋に入り込んできて
そのまま引き取り手もなくうちにいることになりました。
まだ灰色の羽根が残る幼鳥でした。
そのちっこい文鳥にずいぶん助けられました。
どん底の思春期のわたしのみならず、
絶好調な人も、平常心の人も、
家族全員がそれぞれに助けられていたと思います。
もっとも、初代「うちの文鳥」は、「ぴーこ」なんていう
ぜんぜん威厳のない名前でしたけど。

ネコもすごかろうが、文鳥もなかなかだと思います。

よろしければポチっとお願いいたします。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村




2013.02.05  ことり 


kotoriogawa.jpg
ことり
(朝日新聞出版 2012/11/07)
小川 洋子

金沢に行く前に空港の本屋さんで立ち読みして、
あとで、きっと読もうと思った本でした。
泉鏡花の「化鳥」とはまた違った
静かで美くしくて怖い話です。
孤独死した男を看取ったのは一羽のメジロ。
「小鳥の小父さん」と呼ばれていたその人は
ポーポー語という、他の人にはわからない言葉をしゃべる兄と、
静かに、規則的な日々を送っていました。
しかしあるとき、幼女誘拐の犯人と噂される。
「小鳥」ではなく「子取りのおじさん」。
日々が、不気味にねじ曲がってしまう。

この小説では色がとても鮮烈に感じられます。
やや不気味なモノクロームのエッチングにところどころ色が浮かぶような感じ。
メジロの羽の色。お兄さんのバスケットの白
棒キャンディのイチゴ色、オレンジ色、ブドウ色、レモン色
鳥のブローチのレモンイエロー。

ところで、うちの文鳥、
6日間、毎朝1個、
この冬通算1ダースのタマゴを産み終えた後、
自分のほんとうに産んだタマゴだけ残して
つぼ巣から偽卵をたたき落としていました。
ば、ばれていたか・・・。
ためしにその一個は残したまま今朝でかけましたが、
帰ってきたら、ちゃんと残っていました。
うーむ。



関連記事 in my blog: 絵本 化鳥


よろしければポチっとお願いいたします。


にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村




2012.11.26  きのうの世界  


ドラマの「悪夢ちゃん」の原作は恩田陸だそうで、
そういえば、ことしのお正月休みに恩田陸の長編を読んだんだっけと、
本棚から引っ張り出しました。
ぱらぱらっと数ページ読んだらどんな話か思いだすかな、
と思ったのに、まっ白に思い出せない。
けっきょく最後まで再読しました。
「龍は、治水の象徴」
まさに今年の干支っぽい話しだったな、と考えたことなども
下巻の途中ぐらいまできてようやく思い出しました。
こうして、表紙の絵を見ると鳥が飛んでいますが
この鳥が重要なこともとんと忘れていましたさ。

誰だって、どこに行ったとしても、
昨日までの知識と経験以外頼りにできるものはない。
いきなり明日から新たな世界が始まるなんて
幻想なんだ。


どうかなぁと思ってしまう、忘れっぽい今日この頃。
お正月の時点では、「これまでに経験したことのない大雨」
と気象庁が表現するような豪雨が7月の九州地方を襲うとは、
よもや思わず読んでいましたが、
あのニュースの映像を見たあとでは
フィクションとは思えない恐ろしさがあります。

「悪夢ちゃん」の原作「夢違」も読みたいけれど、単行本だからちょいと高い。
文庫になるのを待ってます。

きのうの世界 (講談社文庫)
(2011/08/12)
恩田 陸

関連記事 in my blog: 白いりゅう黒いりゅう, 月の裏側


よろしければポチっとお願いいたします。


にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村