空飛ぶ色いろnatsuno07

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author: natsuno07 ♀
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2017.03.07  クレヨンサーカスがやってきた 


Crayon Circs0
クレヨンサーカスがやってきた
(1979/6/1 こどものとも 福音館)
鴨居 羊子 作・絵

西荻の古書店「にわとり文庫」で見つけました。
鴨居羊子の絵本。
絵が素敵で、前から欲しいなと思っていたのです。

サーカスといっても、象もライオンもいない「クレヨンサーカス」
団員は、カラスとロバと、子豚と犬、それから娘のクレヨン。
ある日、オオカミがクレヨンサーカスのテントの前で行き倒れます。
ご飯をもらい、オオカミも一緒に働くことになります。
「みみきち」なんて名前もつけてもらって。

ニンゲンにも、このみみきちみたいな人っていると思います。
ある日ふらっとやってきてなんとなく働き始めて、
「自分には合わないかもなぁ、この仕事。」
なんていいながらも、そこそこ周りと上手くやって
そして、職場がいい感じに儲けを出せるようになり
祝い酒でもしようか、
てな日に、またふらっと姿を消してしまう。
「こんどは俺らしいことができそうな気がする」とかなんとか。
でも、またそのうち戻ってくるよね、
って、職場の人は思っている・・そんな人。

表紙は団長がみんなを記念撮影しているところ。
うちの文鳥も割り込んでいます。
クレヨンサーカスはこじんまりしているけど、
おしゃれだし、努力もしているし
働きやすそうな雰囲気もあるし、
こんな就職先悪くないと思う・・
でも、やっぱり向き不向きも大切ですけど。

関連記事 in my blog: もうねむたくてねむたくて


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2016.12.24  こまどりのクリスマス 


こまどり
(マウスを乗せると、中の挿絵が)

スコットランド民話・こまどりのクリスマス
(福音館書店 1960/12)
渡辺 茂男 訳 丸木 俊 絵

早いものでもうクリスマスイブ。
サンタクロースに何かを願うということもありませんが、
それでもこの季節は、文鳥が無事でいてくれれば他に何もいらない
それが私の最大の欲だという気がするくらい
文鳥が心配になる「たまごの季節」でもあります。

さて、絵本「こまどりのクリスマス」
丸木俊の絵がとてもきれいです。
古本屋さんでみつけました。
わき目もふらずまっすぐにお城に飛んでいき
「クリスマスのうた 」を歌ったコマドリが
褒美にかわいいミソサザイのお嫁さんを
もらいうけるというそんなお話。
コマドリもミソサザイも澄んだきれいなさえずりをする小鳥で
聞いていると春が感じられるような気がします。

うちの文鳥もそうですが、歌と踊りはセットで求愛の表現です。
この表紙は鳥と人間、3組のカップルが踊っています。
冬来たりなば、春遠からじ。
クリスマスはそんな愛や
あたらしい命を予感させる季節でもあるのですね。

丸木俊の絵はカラフルで、
動物や小鳥や花の絵に独特の可愛らしさがあります。
「蛙よ、木からおりてこい」の挿絵を見てから、
気になりだした画家です。

関連記事 in my blog: 蛙よ、木からおりてこい

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2016.12.19  くろうまブランキー 


くろうま
(マウスを乗せると、画像が変わります。
文鳥が重なっているのは、宙から現れたサンタクロース
右下に隠れているのは、倒れたブランキーです。大丈夫?)

くろうまブランキー(こどものとも絵本)
(福音館書店 1967/11/15)
伊東 三郎 再話 堀内 誠一 絵

1月の下旬並みとかいう寒気に震え上がっていましたが、
週があけてからは少し冷えが緩くなりました。
クリスマスが近づいています。

「くろうまブランキー」
もともとはフランスのお話だそうです。
堀内誠一はいろいろな感じの絵を描く人ですが、
「こすずめのぼうけん」とはまた違った雰囲気の絵で、
とても好きな絵本です。
表紙は、お話の結末のしあわせな風景。
暖かそうな部屋にクリスマスツリーがあって
黒いからだに白いたてがみ、
そして青い目をしたきれいな馬、ブランキーと
暖炉のそばの揺り椅子に腰かけて
新聞を読んでいるサンタクロースの姿があります。

この平和でやさしさに満ちた風景にたどりつくまでの
ブランキーの生涯はとても苦しいものでした。
劣悪な環境の下で過酷な労働を強いられ
働けなくなると打ち捨てられる。
そんなブランキーにサンタクロースは声をかけ
一緒に聖夜の空を駆けていきます。

表紙に結末の風景があるのは、
そうでなければあまりにも寒々しくて
哀しい話だからかと思えるほどです。
冷たい雪雲に覆われた空の下に倒れていたブランキーの
なんて孤独でさびしい姿。
そこに現れたサンタクロースのなんて小さい姿。
表紙に戻ってきたときほっとします。
うちの文鳥もちょっと笑っているみたいに見えます。
よかったね、ブランキー。

関連記事 in my blog: それはわたしとスズメは云った, こすずめのぼうけん

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2016.05.28  ここが家だ 


kokogaieda.jpg
ここが家だ―ベン・シャーンの第五福竜丸
(2006/9)
ベン・シャーン 画 アーサー・ビナード 文


オバマさんがヒロシマにきてくれました。
スピーチは詩的な印象で、
ヒロシマのHがちょっと抜けてイロシマときこえるのが
不思議な感じでした。
カラフルな色のかさなり、世界中にはいろいろな人がいる。

1954年ビキニ環礁近くで漁をしていた第五福竜丸が
アメリカの水爆実験の放射能に被曝した事件について
描かれた絵本があります。
米ソ冷戦時代の話。

We did not know what happened to us
(わたしたちに何が起こっているのかわからなかった)


被曝したその瞬間、
西から太陽が昇ったのかと錯覚するほどのまぶしい光が見え
その後空は真っ黒になり灰いろの雪が降ってきたそうです。

実験はその後 千回も
2千回も くりかえされている

2千回という回数も驚きですが、
未だいくつかの国で核実験は行われているというのも驚きです。
広島に落とされた原爆の1千倍の威力を持つ水爆・・
規模の大小はあるでしょうが、そんなの2000回もやって
「地球は大丈夫なのだろうか?」
その実験が行われたビキニ環礁にある島は
62年たった今も汚染されていて、人は住めません。

Score of White Pigeons (白鳩の楽譜)という絵には、
「誰もが忘れないというが、忘れるのを待っているひともいる」
ということばがそえられています。

表紙になっている絵は、焼津の町並みを遠くからみて描いたものです。
ベン・シャーンの絵は壁画のような色合いですが、
めくれている部分をひらくと海が見え、
そのとたんに色が透けて涼しげに感じられます。
ページをくくるとBoy's Day という
焼津の空に高々と泳ぐこいのぼりの絵がモノクロで現れます。
その記憶をたどろうとすると心が色を失うからでしょうか。
空をおよぐ魚は、「ここが家だ」と語りはじめます。
海にも空にも国境がないのです。

関連記事 in my blog: 「ベン・シャーン」展

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2015.12.13  クリスマスの森 


Kurisumasunomori.jpg
クリスマスの森 (世界傑作絵本シリーズ)
(福音館書店 2015/10/10)
L. ファティオ 文 / R.デュボアサン 絵
つちや きょうこ 訳

大好きな「がちょうのペチューニア」のデュボアサンのクリスマス絵本。
同じスイス生まれの絵本作家のフィッシャーと共通した、
動物の動きがユーモラスで、かわいいです。
さてこのお話、
サンタさんが贈り物を届けに行く途中で、眠り込んでしまうのです。
プレゼントの準備で徹夜がつづいていたうえに、
奥さんのお手製のサンドイッチをつまんだら、
がっくり疲れが出てしまったという。
そのサンドイッチを物陰から狙っていたとおぼしききつねくんは
サンタさんが眠ってしまったのを見て姿を現しますが
サンドイッチはもうすでにないのでがっかり、
がっかりはしたけど、それよりなによりびっくりなのが、
そこにはまだ届けられていないプレゼントが山積み!!!
きつねくんは事態の深刻さをいち早く察知して迅速な対応をはかったという
・・と書くとだいぶ違った感じになってしまいますが、
社会人の師走というのは、だいたいこんな「事態」の連続。
それゆえ「がっかり」からの
きつねくんの敏捷さとしなやかさと優しさが実に美しいのです。
森中の動物がきつねくんの呼びかけに応じて、
サンタのかわりに送りものを届けに東奔西走。
森の生き物たちがいっせいに
自分の体の大きさにみあった贈り物を運んでいくこの場面もまた美しいです。
自分に見合った力を発揮して誰かを助けようとする。
クリスマスイブの夜の、このがんばっている生き物たちの姿を
こどものこころに焼き付けてほしいなと思うのでした。

関連記事in my blog: クリスマスのちいさなおくりもの


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2014.12.05  クリスマスのちいさなおくりもの  


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クリスマスのちいさなおくりもの (こどものとも絵本)
(福音館書店 2010/10/15)
アリソン・アトリー 作 上條 由美子 訳

こぎつねルーファスと同じ、アトリーの童話です。
クリスマスイブの飾りも何もしてないおうちに
猫とねずみが力を合わせて、クリスマスの支度をしてあげる
というそういうお話。
まるで文鳥の羽毛みたいな
やわらかでぬくもりのある絵がとても良いのです。

登場するネズミや猫は、
いかにもネズミっぽい、猫っぽいしぐさをしているときもあれば、
まるで人間のようなしぐさをしているときもあります。
暖炉の前につるそうと、自分の靴下を脱いでいるとこだとか、
ケーキの下ごしらえをしているところとかは人みたい。
でも雪の原っぱを森へむかって走っていく猫の
しなやかでかっこいい姿だとか
階段を駆け下りてくるねずみたちのすばしっこい姿だとかは
彼ら本来の姿です。
やってきたサンタが小さい小さいネズミの靴下に
苦労して贈り物を入れている姿もほほえましいです。

パタンと絵本を閉じて思うに、
「クリスマスのちいさなおくりもの」とはつまり
すぐ近くに暮らしているこういう小さな生き物たちの存在のことなのかも。

うちの文鳥は靴下をはきませんが、
もし文鳥の靴下があったら、そこに「長生き」の贈り物が入っているといいな。

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2014.10.13  ことりのギリ 


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ことりのギリ
(光村図書出版 2013/07)
マリオ ラモ 作  平岡 敦 訳

「ぼくが王様になったら、みんなをパーティに招くよ」なんて
フレンドリーな約束をしていたライオン、
ところが王様になったとたんに傍若無人。
ついには「鳥は空を飛ぶな、羽を折ってしまえ」
などという命令を出します。

羽を折ってしまえ、といわれても
ことりのお母さんには、雛の羽を折るなんてとうていできないこと。
だからギリは空を飛ぶことができました。
それからギリはライオンの頭から王冠を奪って
次々に色々な動物の頭にのせます。
ところがどの動物もけっきょく自分の都合のいいように事を運びたいだけ。
ついは、ギリは海に王冠を捨ててしまいます。
が、海にもまたフレンドリーな「約束」をしている魚くんがいて・・・。

そうとうに、暗澹たるキモチになるお話ですが、
絵がユーモラスで、救われます。
タマゴの殻から出てきた雛の絵なんかそれだけでうれしい気持ちになります。

「無理なことだと知らなかったからこそ
彼らにはそれができたのだ」

冒頭に引用されているマーク・トゥエインの言葉ですが、
彼らって、あほな王様たちのこと、あるいは自由だったギリ?
わかったようなわからないような。
今王冠をかぶった動物はニンゲンってとこなのか。
鼻先にちょんと小鳥を乗せて、ううむと重々しく考えてみようかと。

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