空飛ぶ色いろnatsuno07

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2017.10.03  A Pattern of Roses 



A Pattern of Roses
(Oxford University Press 1972)
K.M. Peyton

てっきりオランダの話だと思っていた「フランダースの犬」が
イギリス児童文学の古典だと知って、思い出したのが
K.M.ペイトンの「バラの構図」のことです。
以前にも書いたことがありますが、
1910年頃に小作農の子供として生きたトムと
1970年頃に生きる16歳のティムの物語が錯そうする
ミステリー仕立ての小説です。

小作農の子トムの話は、
「フランダースの犬」と重なるところがあります。
トムは、はやり絵の才能を持っている少年で、
貧しく、家計を助けるべく働いています。
ネロがアロアの絵を描いたように
牧師館に来た身分違いの少女に淡い想いを抱きながら、
ポートレートを描くシーンもあります。

現代(1970年代)を生きるティムは
引っ越してきた古い家の天井裏に
トムがかつて描いた
少女のポートレートの絵を見つけたことから
トムが何故たったの15歳で死ななければならなかったのか、
探ることになります。
ティムはトムの墓をみつけ
やがてトムと同じ日に死んでいる10匹の猟犬の墓も見つけます。

ネロの生きた時代からは40年もたっていますが、
トムの生きた時代もやはり「身分」というものに縛られ
将来には何の選択の余地もないのでした。
金持ちが大切に飼育している猟犬のほうが
よほどましかもしれないほどの貧しさ中で生きるトムは、
ネロと違って、絵で名をあげようなどとはこれっぽちも思っていません。
なのに、絵の才能があったことをきっかけに
運命の歯車が狂うのです。

原書は社会人になってすぐ、
どうしても欲しくて買ったものですが、
こちらももう絶版になっています。
「フランダースの犬」はこれからもどこかしらで古典として残るのでしょうが、
「バラの構図」はいつか忘れられてしまう物語なのかもしれません。
とてもさびしいです。
作者のK.M.ペイトンは美術学校を卒業して
美術の先生をしていた人で、表紙絵は本人によるものです。


関連記事 in my blog: バラの構図,   卒業の夏


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2017.09.29  「フランダースの犬」 古い本 


フランダースの犬
少年少女世界の名作文学 6 イギリス編4
(小学館 1965)
(表紙絵はセザンヌの「青い花瓶」。オンマウスで霜野ニ一彦の挿絵。)

また頼まれもせず、どうでもいいようなことですが
古い本を探してみると、
フランダースの犬は、大体どの児童文学全集にも入っています。
上の画像は、「秘密の花園」や、「日向が丘の少女」でも登場した
小学館の少年少女世界の名作文学のイギリス編です。

さまざまな本の挿絵を見てみると、
パトラッシュはシェパードみたいだったり、
ゴールデンリトリバーみたいだったり
ずいぶん印象が違います。
一緒に収載されている物語は、
作家がイギリス人であるというだけのくくりで
内容的な脈絡はないようです。

半世紀前には、
毎年のようにこうした全集が
児童向けに発行されていたのですから、
いかに子供の数が多かったか。

それほど思い入れのなかった物語でしたが、
「フランダースの犬」は、
大人になってみると、いろんな点で面白い話です。
「死に際」の幸せとは
というようなことを考えさせられるからなのか。

ベルギー人がこの物語について検証した
「誰がネロとパトラッシュを殺すのか」という本を
読み始めました。
はたしてネロは自殺だったのか。
多くの児童文学全集の監修者であり、
ノーベル文学賞受賞作家だった、
川端康成はどんな人だったのか。
そういうことも気になってきます。

下の二つの全集は、小学館の全集より
さらに昔に出版された本ですが、
独特の風格があって、いいなぁと思います。

フランダースの犬
少年少女世界文学全集 7巻 イギリス編4
(講談社 1959)
(表紙絵は宝島。オンマウスで伊勢正義の挿絵。風車の火事のシーン)

フランダースの犬
世界少年少女文学全集 6巻 イギリス編4
(創元社 1954)
(装幀は初山滋。オンマウスで島村三七雄の挿絵。ラストシーンです。この犬は
フランダース地方の犬の雰囲気がよく出ているかと思います。)

発行年 出版社 全集名 挿絵 同時収載
1954 創元社 世界少年少女文学全集 村岡花子 島村三七雄 シェイクスピア物語・クリスマスキャロル・ふしぎの国のアリス・幸福の王子・ピーターパン
1958 偕成社 なかよし絵文庫 奈街三郎 武部本一郎  
1959 講談社 少年少女世界文学全集 酒井朝彦 伊勢正義 宝島・幸福な王子
1962 あかね書房 幼年世界名作全集 塚原健二郎 武部本一郎  
1963 ポプラ社 世界名作童話全集 来栖 良夫 日向房子  
1965 小学館 少年少女世界の名作文学 田島準子 霜野ニ一彦 ロビンフッド・ふしぎの国のアリス・黒馬物語
1965 講談社 少年少女新世界文学全集 松村達雄 斎藤三郎 ジャングルブック・クリスマスキャロル・
1968 偕成社 幼年世界文学全集 川端康成 石田武雄 小公子
1968 河出書房 少年少女世界の文学 村岡花子 吉井忠 ガリバー旅行記・ふしぎの国のアリス
1972 ポプラ社 たのしい名作童話 猪野省三 武部本一郎  
1972 集英社 母と子の名作文学 藤原一生    
1973 偕成社 カラー版 世界の幼年文学 村岡花子 中山正美  

*訳と挿絵は、「フランダースの犬」についてのみ。

関連記事 in my blog: 秘密の花園 その2,   幼年世界文学全集 ーフランダースの犬


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2017.09.22  「フランダースの犬」最近の本 


小学館 フランダースの犬
(オンマウスで、本文の挿絵。)
世界の名作ベストセレクション フランダースの犬
(小学館 1998/9/20)
森山 京 文 / いせひでこ 絵

ベルギー旅行前に、「フランダースの犬」が
全文翻訳されている本がないかしらと
数か所の本屋さんを覗いてみましたが、
いわゆる子供向け名作文庫が棚ざしされている中に
「たまたまある」こともある、程度でした。
そういう本の挿絵は少女向けコミック風で、可愛い感じです。
昭和の子供向け文学全集のように、
名作3本まとめてどうぞ、みたいな重い本は全くなくて、
ソフトで軽い感じの本たちです。
試しに、ここ10数年の間に出版されている
「フランダースの犬」を調べてみたのが下表です。
もっとあるかもしれないですが、だいたい。

発行年 出版社 シリーズ名など 挿絵 備考
2016 小学館 小学館ジュニア文庫 田邊雅之 日本アニメーション * C
2015 学研プラス 10歳までに読みたい世界名作 那須田淳 佐々木メエ  C
2015 ポプラ社 ポプラ世界名作童話 濱野京子 小松咲子  
2014 角川書店 角川つばさ文庫 中村凪子 鳥羽雨 * C
2011 ポプラ社 ポプラポケット文庫 世界の名作 高橋由美子 牧野千穂 *
2011 偕成社 偕成社文庫 雨沢 泰 佐竹美保 *
2009 講談社 講談社青い鳥文庫 松村達雄 亜沙美 * C
2007 チャイルド本社 チャイルド世界名作館 武鹿悦子 牧野鈴子  
2006 金の星社   いもとようこ いもとようこ  絵本
2003 岩波書店 岩波少年文庫 野坂悦子 ハルメン・ファン・ストラーテン *
2001 世界文化社 世界の名作 神沢利子 中谷千代子  
1998 小学館 小学館世界の名作 森山京 いせひでこ  
1994 集英社 子どものための世界文学の森 榊原 晃三  ラベリー・M.ジョーンズ  

(備考欄 *=小B六版(コミック本サイズ), C=コミック挿絵)

「フランダースの犬」は、子供の頃挿絵が好きだった都合、
結局挿絵が気になります。
そんな中で、絵が好きだなと思ったのが上の、
今から10年近く前に小学館から出版された本です。
全部のページに挿絵があって、
お話は部分的に省略されている、
子供の頃から持っている本と同じタイプです。

この二つの本に共通しているのは、挿絵の中で
ネロ(本の中ではネルロ)が、幼児から少年になり
青年になりかけているのがくっきりわかるところです。
そしてネロが美しい少年で、そのネロが
パトラッシュといる姿がわけても美しい、
そのことは、この物語において
とても重要な点じゃないかと思います。
もうひとつ、挿絵の中のネロの暮らす村が美しいことも。
わたしの持っていた古い本とは違ってオールカラーなので、
アロアの誕生日の晩にひとりぼっちで夜空を見上げるネロのシーンや、
アントワープの市庁舎広場に、絵を持ってやってくるシーンは
ほんとうにきれいです。

小学館 フランダースの犬
(偕成社 幼年世界文学全集の挿絵。応募したコンクールの結果を見に行く途中。
ネロとパトラッシュが長年の友人であり、家族であることがわかる後ろ姿だと思います。
オンマウスで、アロアの誕生日パーティの夜。これは小学館の本だとさらに美しいシーンになっています。)

関連記事 in my blog: 幼年世界文学全集 ーフランダースの犬


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2017.08.20  幼年世界文学全集 ーフランダースの犬 


フランダースの犬
幼年世界文学全集9 小公子・フランダースの犬
(偕成社 1968/8/20)
川端 康成
(とてもオランダに思えていた挿絵。オンマウスで、本の表紙)

「フランダースの犬」の舞台はベルギーだったのだ!
と最近気づいて、
古い本を引っ張り出してきました。
奇想の系譜の画家といい、
なんと、私はベルギーのことを知らなかったことか。
先日見た展覧会にはルーベンスの絵も数点出ていました。
木靴をはいた少年と、風車の挿絵などから
てっきりオランダの話だと思い込んでいたのです。

偕成社の「幼年世界文学全集」
小公子とフランダースの犬の
二つの物語が収録されています。
どちらも少年を主人公としたお話で、
イギリスの児童文学作家による物語です。
むかしフランダースの犬の挿絵が好きで
真似して風車の絵を描いたりしたものです。

1975年にテレビアニメで
フランダースの犬が放映されましたが、
挿絵のネロをカッコイイと思っていたので、
まったく興味が持てませんでした。
挿絵画家は石田武雄、
他にも椋鳩十や、戸川幸雄など
動物ものの挿絵を多く手掛けている人です。
挿絵は全ページに載っています。

川端康成は、まえがきで
「あなたはどちらの少年が好きですか?」
と子供に問いかけています。
挿絵は(見た目は)だんぜんネロでしたが、
好きだったのは、小公子のセドリックです。
今となっては、この古びた本がとても懐かしく
取っておいて良かったなと思います。
監修には、川端康成、浜田庸介、村岡花子の名が連なっています。


フランダースの犬
(昭和なデザインの裏表紙、オンマウスで、昭和なデザインの目次。)


関連記事 in my blog: 秘密の花園 その2


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2015.09.18  星の牧場 


hoshinomakiba.jpg
星の牧場 (理論社名作の森)
(1963年出版 新版 2003/10)
庄野 英二 作 長 新太 絵

戦争中、軍隊で馬の世話をしていた青年モミイチは、
負傷し、記憶を失っています。
それでも、かつて世話をしていた
ツキスミという軍馬のことは忘れてはいません。
子供の頃読んだときには、不気味な「おじさん」だったモミイチですが、
今読むと自分よりずっと若い青年として、
黙々と牧場仕事をしている姿が思い描かれます。
この物語はNHKの「少年ドラマシリーズ」で映像化されたため
ずいぶん話題になっていたし、
多くの大人たちが推薦する本でもありました。
でも、子供だったわたしは、この話がかなり苦手でした。
たとえ虹色の飲み物や、お花畑、たくさんの鈴の音、
そういうファンタジックなことが出てきたとしても、
幻想の中の馬と戯れる「おじさん」モミイチを怖いと感じていました。
それは何をどういおうと、戦争は怖いという
圧倒的な印象だったと思います。

大人になって「星の牧場」を読み返すと、怖さよりも悲しさが伝わってきます。
この夏読み返した時には、宮澤賢治の「風の又三郎」を思い出しました。
村の少年嘉助が逃げた馬を探して野原で方向を失ってしまう場面です。
そのとき、嘉助は焦りと孤独の中でガラスのマントにガラスの靴の
「風の又三郎」を見るのでした。
「星の牧場」のラストの幻想的な美しさも
またガラスのような透明感があります。
南国の島々ならではの甘やかな空気や、夜の美しさ、
子供のころには知らなかったそういう美しさを
重ね合わせて思い描けるようになると
ようやく、あの頃大人たちが何故感動していたのかわかるような気もします。

でも、やはり子供にとっては、
悲しみよりも強く心に来るのは「怖さ」だったのでしょう。
子供に怖い思いをさせたくない、
未来のある青年にこころを閉ざしてほしくない
美しい風景は、美しい風景としてそこにあってほしい
だけど、それを守っていける大人になれているのかどうか。

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2014.06.16  星の林に月の船  


hoshinoha.jpg
星の林に月の船 (岩波少年文庫)
(2005/06/16)
大岡 信編


引き出しの中を片付けていたら、古い新聞の切り抜きが出てきました。
「折々のうた」
2007年まで大岡信が朝日新聞に連載していたコラムです。

見ていたい花火を見上げる君だけを

この俳句は「17音の青春2004」に所収されている
高校生の俳句だそうです。
2004年から、10年の時が過ぎていて、
ニュースは、ほぼインターネットで見るようになった昨今
「新聞の切り抜き」が懐かしい。
大岡信が小中学生向けに詩歌を紹介している
少年文庫があったので挟んでおくことにしました。

天の海に 雲の波立ち 月の船
星の林に 漕ぎ隠る見ゆ
(万葉集 柿本人麻呂)


小学1年生が17歳の高校生になり、
17歳だった高校生が母親になる10年後。
2014年と2004年の間に流れた10年。
月の船がすべっていく天の時間はゆるやかなのか光速なのか?

片付けものをしながらついほかのことに気を取られて
考え事をはじめてしまう自分にも
やれやれ10年の時が流れたんだなぁと思うのでした。

関連記事 in my blog: つきのふね

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2013.09.13  800番への旅  


800-ban_.jpg
800番への旅 (岩波少年文庫)
(2005/08/26)
E.L. カニグズバーグ 作  小島 希里 訳

どんな人だって、ふりはしているものなのよ。
だれに対してもかならずときどきはふりをしているし、
相手によってはずっとふりをしづづけていることもあるのよ。


「クローディアの秘密」の、カニグスバーグの作品です。
この前読んだ、「13歳の沈黙」は今一つ良さがわからず、
これは、どんなかなぁと思いながら読み始めました。
アメリカの退屈な街を次から次へと旅するような
「なんでこんなつまらない話を・・」と思ったのですが、、
最後にきて「エクスクラメーションマーク」が
頭の上に浮かぶ感じでした。

サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」と似て
主人公がナイーブな横顔を見せて終わりになります。
笑えないような状況にあっての
「あえてのユーモア」「偽りと表裏一体の真実」
ラスト近くに主人公が知る
「あること」を通して、これまでの退屈なシーンが、
ふいに輝きはじめます。

関連記事 in my blog: 13際の沈黙,  ライ麦畑でつかまえて


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